三成で少佐パロ。

「狂ってるよ、お前」

独眼竜が口を開く。
凶王はチラリと独眼竜を見た後、鼻を鳴らした。

「ふん。貴様が狂気を口にするのか?独眼竜伊達政宗」

「ああそうだ、お前はまともじゃねぇ」

その言葉に、凶王はつい、と口端を上げた。

「ありがたいことに、私の狂気は独眼竜が保証してくれるというわけだ。いいだろう 、ならば私も問おう。貴様の正気は一体どこの誰が保障してくれるんだ?」

「・・・・・・ッ」

独眼竜が息を飲む。それを目を細めながら眺めていた凶王は、悠然とした態度で続ける。

「 一体どこの誰に話しかけているか判っているのか?私が豊臣軍の家紋を身に着けていれば良かったか?私は凶王だぞ?一 体何人殺したと思っているんだ?闘争と暴力を呼吸するかのように行う夜叉の集団にか?いかれている?何を今更!!十年ほど言うのが遅い!!」

凶王の声が響き渡る。
集まっていた東軍の武将たちの視線全てが、凶王ただ一人に集中している。
凶王はそれらの武将を見下ろして、見下すように笑った。

「 いいだろう!!結構だ!!ならば私を止めてみろ、自称健常者!!しかし悪いが私の敵は貴様などではない、少し黙っていろ、独眼竜」

眼中にないかのように、凶王の鋭利な視線は独眼竜を捉える事もせず、他へと向けられる。
そしてそれは、殺気を纏って一人の男を貫いた。

「私の敵は徳川軍!!徳川家!!いや!!そこに嬉しそうにたたずんでいる男だ」

独眼竜が視線を向ければ、東照権現はくつくつと喉を鳴らしていた。
凶王も頬の肉皮を僅かに歪ませる。
先程まで凶王の声が響いていた空間を塗り替えるように、東照権現の笑い声が響き渡った。










――――――――

少佐のパロディー。
アレンジはしたけど、大体こんな感じ。

場面的には東軍に対して一人対峙している三成です。

10年遅いは、織田が死んでから豊臣が死ぬまで16年くらいで、まあアニメの三成は20歳前後くらいだから10年かな、と思ってしといた。適当ダヨ!

本当はこの間上げた黒い家康で書こうと思ったけど、三成の方が合ってたから三成へ。
この二人、トチ狂ってて素敵!

10/15(Sat)
23:26(0)
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