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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -

 ☆サブチャン@ 彼氏と別れました。
八人掛けの大きなテーブルを、やけに真面目な顔をしたメンバーが囲んでいる。
王シリーズ最後の回、“名前王”の撮影を終えたのがつい先程のこと。その際、撮影直後に私が落とした“彼氏と別れました”発言によってこの状況が作り出されている。メイン直後のサブ撮影はそう珍しくないけれど、この面子でこの空気は中々お目に掛からない。唯一後から来た岩泉だけは状況が掴めていないようで、何事だと言わんばかりに怪訝な顔で首を捻っている。


「これサブのカメラ回ってるよな?何の撮影だ?」

「……名前から重大発表があるらしい」

「は??重大発表??」


なんだそれ?と黒尾に向けられていた視線がこちらへと移される。重大発表って、そんな大袈裟なことじゃないだろうに。「“重大”なんかじゃないから」と呆れ混じりに零せば、「重大だろうが!」「名前が独り身軍団の仲間入りしたんだぞ!?」と声を張り上げた黒尾と木兎の台詞に、は、と岩泉が目を丸くさせた。


「独り身軍団の仲間入りって……」

「別れたそうですよ、彼氏さんと」

「はあ!?」


赤葦の説明に驚きの声をあげた岩泉。「なんでそんな急
に、」と見開いた目で見てくる岩泉に、仕方なく口を動かすことに。


『急っていうか……実際別れたのは二週間前なんだけど、』

「二週間前???」

「つまりこの二週間、俺たちには黙ってたってことかよ?」

『あんた達に話すイコール、動画になるってことでしょ?動画にするなら、自分の気持ちが落ち着いてから話した方がいいかと思って』

「……それって、名前さん的には別れたなかったことですか?」


少し言いにくそうに尋ねてきた治に少しだけ眉を下げる。
彼とは、付き合ってもうすぐ三年になろうとしていた。友達の紹介が切っ掛けで始まった交際だったけれど、最近は私が忙しさにかまけたせいで、会う時間がめっきり少なくなっていた。彼の優しさに甘えていなかったと言えば嘘になる。

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