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三年生夏(12)

かき氷。たこ焼き。当てくじ。わたあめ。焼きそば。金魚すくい。屋台の暖簾に書かれた文字は、一目見ただけで何を売ってるかよく分かる。
「何食いたい?」と肩越しに振り返って尋ねてきた黒尾くん。「と、特には、」と戸惑いながら答えは私に、黒尾くんは困ったように眉を下げた。


「また緊張してんね」

『だ、だって……あの、黒尾くん、手を……』

「離したらアイツらみたいにハグれちゃうかもよ?それに、これも俺のアピールの一貫だと思って付き合ってよ」


柔らかく笑いかける黒尾くんに目が泳ぐ。
そういう言い方をされてしまうと。断ってしまうのは、彼を知ると言った約束に反するのでは。
う、と言葉を詰まらせた私に緩く微笑んだ黒尾くん。すると、何かを見つけたらしい黒尾くんは「あっち行こ」と一つの屋台に向かって行く。


「じゃあ、これで勝負して決めよっか」

『これって……』


黒尾くんが示した先にあったのは、ヨーヨー釣りの可愛らしい屋台だった。ビニールプールに張られた水と、その中に浮かぶ色とりどりの水風船たち。わ、なんか久しぶりに見たかも。成長するに連れて足を運ぶことがなくなったヨーヨー釣りの屋台に顔を綻ばせる。
そんな私を他所にプールの前に膝を折って座った黒尾くん。「二つちょうだい」と二人分の掬い針を受け取った彼に慌てて財布を取り出そうとすると、「ほらほら名前ちゃん、」と黒尾くんに急かされて慌てて彼の隣に座ることに。
ほい、と渡されたヨーヨー釣り用の釣り針。こよりにU字型の小さな針が付いたそれに数回瞬きをする。これ持つの、何年振りだろ。「めちゃくちゃ久しぶりにするわ」と懐かしそうに笑った黒尾くん。「私も」も同じように笑って返すと、優しく下がった目尻をそのままに黒尾くんが水風船たちに目を向けた。


「どっちが先に取れるか勝負な。負けた方が勝った方のお願いをひとつ聞く」

『え。しょ、勝負って、』

「よーい………………どん!」


半ば強制的に始められた勝負。流されるままにこよりを持ってプールに向き合うと、ぷかぷかと気持ちよさそうに浮く水風船を目を落とす。赤色。白色。青色。黄色。緑色。どれを取ろうかなと選んでいた時、ふと目に映った一つの水風船。白い風船に、黒と金の線が入ったそれに、頭を過ったのは梟谷バレー部の姿。

この色、梟谷バレー部のジャージみたい。

こよりを持つ手が自然と動き出す。水風船に付いたゴムの輪っかに狙いを定めると、こよりをそうっと動かして、輪っかに針を引っ掛けようとした。しかし。


『あ、』

「あちゃー。嬢ちゃん残念!失敗だ」


水に濡れた部分が切れてしまったこより。切れたこよりに小さく息を吐いていると、「残念賞だ」と飴が三つ渡される。渡された飴を受け取って代わりにこよりを渡した時、黒尾くんの方を見た屋台のおじさんが、おっ!と声を上げた。


「っし!取った!!」

「おー!兄ちゃん成功だ!!」


赤い水風船を見事に釣り上げた黒尾くん。すごい!と小さな拍手を送れば、水風船を持った黒尾くんが嬉しそうに笑ってくれる。
「兄ちゃんには水風船と飴もあげるよ」とおじさんが飴を渡そうとした時、「や、飴はいいんで」と断った黒尾くんが、長い指先でプールに浮かぶ風船の一つを指し示した。


「代わりにさ、これとそっちの風船、変えてくんね?」

「ん??……ああ!さっき彼女が取ろうとしたやつかい!」

「そうそう」

「優しい彼氏じゃねえか。ほらよ、」

「どもっす」


赤い水風船の代わりに白い水風船を受け取った黒尾くん。私が取ろうとしてたやつ、見てたのか。黒尾くんの手に渡った風船に小さく目を見開いていると、「はい、」とそれを差し出してきた黒尾くんに更に目を丸くさせる。


「どーぞ」

『……でもこれ、』

「受け取ってくんねえとカッコつかねえじゃん。それに、」


左手に水風船を載せた大きな左手。自由になったその手は、酷く自然な手つきで私の右手をそっと掴んだ。


「俺はこっち掴みたいからさ」


掴まれた右手に今度こそ何も言えなくなる。行こっか、と立ち上がって歩き出した黒尾くん。左手には白い水風船があり、右手は黒尾くんの大きな手に握られている。気のせいかな。黒尾くんの手、少し汗かいてる。暑いから?それとも、黒尾くんも、緊張したり、するのかな。
半歩前を歩く黒尾くんの隣に並ぶ。少し驚いた顔でこちらを見た黒尾くんと目を合わせると、左手の水風船を掲げて小さく笑った見せた。


『……これ、ありがとう、黒尾くん』

「……どういたしまして。けど、渡したのは良いものの、ちょっと荷物になっちまったかな」

『ううん、このくらいなら全然。いざとなったら手提げの中に入れておくし』

「それならよかった」


安心したように和らいだ瞳。黒尾くんは優しい。優しくて少しズルい。勝負と言って手を繋ぐ理由を作ってくれたのは、私がまた思わせぶりだとか気にしないようにする反面で、断る口実もなくしている。
握り返すことはせず、けれど振り払うこともしない右手は今の私そのもののようだ。黒尾くんの気持ちに応えることも、拒むこともしない私は、黒尾くんよりもっとズルい。
隣を歩く黒尾くんの足取りはやけに遅い。当然だ。私の速度に合わせてくれているのだから。最初に黒尾くんに気持ちを伝えられた時、あまりに突然で、突拍子もない話だと思った。あの時は、出会ったばかりの私を好きだと言ってくれた彼の気持ちをちゃんと信じることが出来なかったけれど、でも、今なら分かる。黒尾くんがどれだけ私に、本気で向き合うとしてくれているのか、痛いほどよく分かっている。
隣を歩く黒尾くんの横顔を盗み見る。黒尾くんの事を私も知る。そう約束した筈なのに、私はまだ、黒尾くんについて知らない事ばかりだ。


『……黒尾くんは、何の屋台が好き?』

「え?……そうだな……まあわりと何でも。腹減ってる時は目に付いたもんを買って食うって感じかな。けど、甘いもんよりは腹に溜まるものの方が多いかな」

『夏祭りは好き?』

「好きかな。賑やかなのは嫌いじゃねえし」

『花火も好き?』

「好きだね。見て楽しむのはもちろんだけど、あのドンッ!って迫力ある音が気持ちいいんだよ」

『じゃあ、季節なら夏が一番好き?』

「…………すげえ質問攻めだね。どうしたの急に?」


楽しそうに笑う黒尾くんに、しまったと口を噤む。不躾に色々聞きすぎただろうか。「ご、ごめん、」とつい謝ると、「いやいや、謝んなくてもいいんだけどさ」と首を振った黒尾くんは、少し不思議そうに私を見遣った。


「名前ちゃんに聞かれて嫌なこととかねえし。いくらでも答えますよ。……でも、今までそういう事なかったじゃん。だから、なんでかなあって思ってさ」


向けられた言葉に足を止める。自然と黒尾くんも足を止めると、行き交う人々が不思議そうに私たちの横を通り過ぎていく。


『……どうしたら、黒尾くんのこと知れるかなって』

「っ、え?」

『黒尾くんが私に、自分のことを知って欲しいって言ったでしょ?その言葉に応えたいって思ったけど……今までちゃんと、黒尾くんのこと知ろうとしてなかったなって今改めて思って……だから、その……黒尾くんの事を聞いてみようかなって……』

「……それで、さっきの質問……?」


どこか呆気に取られたような顔をする彼に小さく頷き返す。思考回路が単純過ぎると笑われるだろうか。相手のことを知りたいから質問するって、小学生でも出来ることだ。気まずさに左手に持った水風船を意味もなく眺めていると、立ち止まっていた足を動かし始めた黒尾くんに、自然と私も歩き出すことに。
無言のまま歩き出した黒尾くんに、また半歩後ろをついて行く。怒ってるわけではなさそうだけれど、表情が見えないため何と言うべきか分からない。掛けるべき言葉に迷っていると、「あき、」と耳を掠めた黒尾くんの声。え?と聞き返すように黒尾くんを見上げると、右手を掴む力が少しだけ強くなった。


「季節は秋が好きだな。秋刀魚が美味い時期だから」

『……さんま……?……すき、なの……?』

「そ。サンマの塩焼きが大好物。食いもんの好みで言うなら、カレーは辛口より甘口派。甘いもんは嫌いじゃないけど、自分から手に取ることは少ないかな」


足を止めることなく紡がれる言葉。小さく見開いた瞳で黒尾くんを見続けると、どこか嬉しそうに黒尾くんは言葉を繋げていく。


「家族は親父とじいちゃんとばあちゃんの四人暮らし。
 誕生日は11月17日。秋生まれだから秋が好きなのもあるかも。
 身長は187cm。あとちょっとで188cmだけど、最近の伸びは停滞気味でそろそろ成長期は終わりっぽい。
 バレーは小学生の時からやってて、中学の初めまではウイングスパイカーだった。中二の初めから身長が伸びて、それからはずっとミドルブロッカー。
 音駒に進学したのは、今の監督の指導を受けたかったからで、目標はもちろん全国制覇。
 好きな科目は体育だけど、得意科目は数学と物理。
 休みの日は寝てることが多いな。たまに研磨に付き合ってゲームすることもあるけど、すげえヘタ。
 あとは、そうだな………俺の名前の漢字、知ってる?」


問われた言葉に首を振って返す。だよね、と笑った黒尾くんは、宙に向かって文字を書いてみせた。


「下の名前は鉄朗。鉄分の鉄に、朗らかの朗で鉄朗」

『……ふふ。なんで、鉄分の鉄?』

「“俺たちは血液だー”って、試合前に言う掛け声みたいなのがあるんだよね。血液は鉄分で出来てるじゃん?だから、名前説明する時は鉄分の鉄って言うようにしてる」


流暢に喋っていた口が漸く一息つく。「ちょっと喋り過ぎた?」と少し不安げな様子の彼に、足を動かして隣へと並ぶ。ううん、と首を振って横から黒尾くんを見上げると、目が合った黒尾くんは照れ臭そうに頬を掻いた。


「なんか嬉しくて、ついペラペラ喋っちまったわ」

『沢山話してくれてありがとう、黒尾くん。……これで少しは、黒尾くんのこと分かったかな……?』

「少なくとも、好きな季節や食いもんの話なんて夜久や海も知らねえ事だな」

『あはは。じゃあ二人以上に知ってることが増えたね』


声を出して笑った私に、黒尾くんの目が愛おしむように細まる。甘くて優しい視線に、また少し恥ずかしさが芽生えてきて、「あ、り、りんご飴買っていいかな?」と目に付いたりんご飴の屋台に話を逸らすことにした。


「ん、行こっか。…………りんご飴、好きなの?」

『う、うん。甘くて美味しいし、見た目も可愛いからついつい買っちゃうんだよね』

「そっか。なら俺も一つ買ってみようかな」

『え?でも黒尾くん甘いものは……』

「名前ちゃんが好きな物、食べてみてえなって思ってさ」


「二つ下さい」と屋台のお姉さんに声を掛けた黒尾くん。間抜けな顔で固まる私を横に、さっさと支払いを済ませてしまった彼は、もらった二本のりんご飴のうち一つを私に渡してくれる。「あ、お金、」と今度こそ財布を取り出そうとしたのだけれど、水風船とりんご飴で両手が塞がってしまい手が不自由な状態に。
察した黒尾くんが「どっかで食べようか」と提案してくれる。自然な気遣いに感心しつつ頷いて返すと、屋台裏の脇道にあったベンチに移動することに。運良く空いていたそこに座って、カゴ巾着と水風船を膝の上に置くと、隣に座った黒尾くんと一緒に早速りんご飴を口にする。

かりっ、と音を立てて噛み砕いた飴。

中に包まれていた林檎まで食べると、飴の甘味と林檎の甘味と酸味が同時に口の中に広がっていく。甘くて美味しいけど、黒尾くんには甘過ぎるのでは。
唇についた飴屑を舌で舐めとって黒尾くんを見ると、「……あっまいな」とビックリした顔でりんご飴を見つめる黒尾くんがいて、ついつい笑ってしまった。


『ふふ、やっぱり』

「……今、ちょっと馬鹿してるっしょ?」

『馬鹿にはしてないよ。少し可愛いなって思ったけど』

「男の子に可愛いは褒め言葉じゃないからね?」


そう言ってまた一口りんご飴に齧りついた黒尾くん。口の中から聞こえる飴を砕く音になんだか少し笑えてしまう。倣うように自分もりんご飴を食べると、「あー……」と何か言いたげに口を開いた黒尾くんが、りんご飴片手に立ち上がった。


「……ごめん。ちょっと水買って来てもいい?」

『うん、いいよ。よければそれ持っとこうか?』

「あー………じゃあ頼むわ」


食べ掛けのりんご飴を受け取って黒尾くんを見送る。水で流し込みたくなるくらい甘かったのだろうか。居なくなった黒尾くんを思い出してクスクス笑って自分のりんご飴を頬張っていると、少しして戻ってきた黒尾くんの手には、水の他に湯気の立つたこ焼きの姿が。


『……口直し用?』

「バレたか。名前ちゃんの言う通り、俺にはちょっと甘すぎたかな」


そう言って自分のりんご飴を取ろうとした黒尾くん。そんなに苦手なのに無理して食べるのは酷だろう。
「良ければ私食べようか?」と口にすると、え、と目を見開いた黒尾くんは直ぐに苦く笑って首を振った。


「いや、いいよ。自分で買ったもんだし」

『でも、』

「それにこれ、俺の食べ掛けよ?……名前ちゃんが、間接キスとか気にしないタイプならお願いするのも有りだけど」

『かんっ、』


聞こえてきた単語に慌ててりんご飴を黒尾くんに差し出す。くすりと愉しそうに笑ってそれを受けとった黒尾くんは、「気にするタイプってことか」と揶揄うように言ってくる。無言の肯定で答えてりんご飴を頬張りだすと、隣に座った黒尾くんも残った飴を詰め込むように食べ始めた。
あっという間にりんご飴を食べ終えた黒尾くん。買ってきた水を一口飲むと、今度はたこ焼きに手を伸ばす。私も何か食事系の物を買おうかなあ。なんて考えながらりんご飴を食べ進めていると、「名前ちゃんも食う?」という声が聞こえきて、自然とそちらを振り向くことに。


『ううん、大丈夫。欲しくなったら自分で買うから』

「そっか」

『……あ!そ、そうだ黒尾くん!お金!!』

「いいっていいって。んな高いもん奢ったわけでもないんだし」

『でも……』


申し訳なさに眉を下げると、黒尾くんも困ったように眉を下げる。すると、気にする私をまた気遣ってか、じゃあさ、と口にした黒尾くんは、たこ焼きが入ったパックを膝に乗せて大きな左手を差し伸べてきた。


「右手貸して」

『え…………こ、こう?』


りんご飴を左手に持ち替え、言われるがままに右手を差し出す。すると、その手の下から重ねるように合わさった黒尾くんの左手。指と指を絡めるように握られた右手に驚いていると、黒尾くんの瞳がまた柔らかく細まった。


「お金は要らないから、このまま手え握ってくんね?」

『この、まま……?』

「うん、このまま、」


ぎゅっ、と促すように握られた手のひら。少し震える指先にゆっくりと力を込める。恐る恐る握り返した黒尾くんの左手。とても大きくて骨張った手の感触に、これでもかと言うほど心臓がどくどくと脈打ち始める。
恋人じゃない人とする恋人繋ぎも、恋人繋ぎと言うのかな。
ぎゅうっと更に強く握り締められた右手に肩が跳ねる。気まずさと緊張から視線をさ迷わせていると、微笑ましそうに目尻を下げた黒尾くんが、片手で器用にたこ焼きを食べようとする。


「名前ちゃんの手、小さくて可愛いね」

『っ、く、黒尾くんの手が、………大きいだけだと、思う……』

「それもあるかもな」


からりと笑った黒尾くんは口の中にたこ焼きを一つ放り込んだ。これも経験値の差だろうか。黒尾くんはやけに落ち着いてる。
鳴り止まない心臓の音を誤魔化すようにりんご飴を食べようとした時、繋がれている右手に感じたしっとりとした感覚に、あ、と小さく声を漏らした。

やっぱり黒尾くん、手に汗かいてる。

この暑さだ。汗をかくこと自体不思議じゃない。不思議じゃない筈なのに、黒尾くんの手から伝わってくる体温がやけに熱くて。夏の暑さとは別のものが、彼の体温を上げているのではないかと勘ぐってしまう。
ちらりと盗み見た黒尾くんの横顔。いつも通りに見えるその顔は微かに赤らんでいるようにも見える。瞬きの合間に黒尾くんの横顔を見つめていると、「……笑っていいよ」と罰が悪そうに言う黒尾くんに、え?と首を傾げてみせた。


「……手、汗かいてるっしょ?」

『…………かいてる、けど、』

「……かっこつけて、熟れた感出そうとしたんだけどさ、名前ちゃんと手え繋いでると、心臓の音がやべえのよ」


「緊張して汗かきまくり」と笑いながら言う黒尾くん。
汗ばんた手も。赤らんだ頬も。少しぎこちない笑い方も。どれも全部黒尾くんの本心で。彼の気持ちが本気だという証拠だ。
繋いだ手に少しだけ力を込める。驚いたのか、たこ焼きを食べる手を止めた黒尾くんがゆっくりとこちらを向いた。


『笑わないよ』

「っ、」

『緊張してるのは、それだけ黒尾くんの気持ちが本気だってことでしょ……?それを、笑ったりなんて、出来ないよ、』

「それはつまり……少しは俺の気持ちを、信用して貰えたってことでいいのかな?」

『す、少しって言うか…………もう十分なくらい……伝わってる、かな……』


前を向いたままだった視線を黒尾くんへ向ける。へらりと腑抜けた笑い方をした私に小さく目を剥いた黒尾くんだったけれど、直ぐ様ほっと安心したような表情をみせ、「良かった」と呟いた彼は嬉しそうに口元を緩めた。


「伝わってるなら、良かったわ」

『っ……そ、そう……?』

「うん。……名前ちゃんがりんご飴食べ終えるまではさ、手……このままな」


握り直すように力の込められた左手。返事の代わりにりんご飴を食べ始めると、穏やかな微笑みを浮かべた黒尾くんもたこ焼きを食べる手を再開させた。
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