君が、好きだった | ナノ

 






俺は、豪炎寺に恋してるお前に、恋をした。



俺と瑠夏が出会ったのは、俺がイナズマジャパンメンバー候補として来たとき。
マネージャーとして紹介され、そういえばあいつも雷門のマネージャーの中にいた気がする、と軽い感じで受け流していた。

そのあと、あいつが豪炎寺が好きなんだとすぐにわかった。
最初は興味などなかった。
みんなに優しい瑠夏。だから俺にも当然優しく接してくれた。
単純にいい奴だとは思っていた。
豪炎寺をうっとり見る姿も、見てると気持ちが少し緩んだ。

だが、俺が初めて選手交替でメンバー入りしたとき、瑠夏は笑顔で「おめでとう!不動くん!」と祝ってくれた。


その不意の笑顔と言葉に、

豪炎寺に恋してる君に



恋をした。






不意の笑顔が、
(俺の心に好きと言う感情を、)
(芽生えさせた。)







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