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「では、名前さん。日々の行動から柚木家にそぐわぬよう気を付けて行動することを心がけるのですよ。」
「はい、日頃から気を付けるよう努力します。これからよろしくお願いいたします」
「柚木様、娘をよろしくお願いいたします。」




「はーっ終わったー!」
梓馬さんのおばあさんとの堅苦しい挨拶も終わり、柚木家に嫁ぐことが決定した。

「名前、今日は泊まっていくだろう?」
「あ、はい。」
「明日は式だからね、ゆっくり休むんだよ?」
「ありがとうございます。」
明日は梓馬さんとの結婚式。
私たちの希望で、教会で開くことになり、その準備も終わり、後は明日を待つのみとなった。

周りの人から見たら。


でも、二人の間では、まだ大事なことが終わっていなかった。




「名前。」
「はいっ!」
「ふふ、元気な返事だね。」
「す、すみません…」
「…名前、ホントに良いのかい?」
「はいっ!私、梓馬さんのこと、大好きなんですよ?」
「…後悔しないね?」
「はい。」

すると、梓馬さんは私の頬に手を宛てた。

「名前、俺と、結婚してください。」
「…はい、喜んで」

そして、どちらともなく唇を重ねた。



プロポーズ
(この日のこと、)
(この時間を、)
(一生忘れない。そう誓った)



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