私と孝正さんがきちんとお付き合いして、1ヶ月くらいが経った。
相変わらず孝正さんは朝が弱いし靴下は派手だしだらしないけど、かっこ良さは増し、毎日翻弄されていた。
そんなある日、私がベッドに座り休んでいると、隣に孝正さんがきて、私のを押し倒し上に覆い被さってきた。
「あの…孝正さん…」
「ん?なにかな?」
「この体勢は一体…?」
私の上に跨がっている佐伯さんを見つめれば、彼は意地悪そうにニヤリと笑った。
「したくなっちゃった。」
「え!?ま、まだ昼ですよ!?」
「真昼でも構わないよ。」
「いやいやいや!」
私が抗議している間にも、服の中にするりと手が入ってきて、私の肌をやわやわと撫でている。
「っ、だめ、です!」
「…我慢、出来そうに無い。」
「ええっ、だ、だめっ!ぁ…んあっ、」
「ほら、君が良い声出すから、もっと我慢出来なくなっちゃった。」
「ちょ、待って、孝正さんっ!」
「…もう焦らさないでよ。ね?」
そう言って、スカートの中にも手を滑らせる。
太ももを優しく撫でられ、ぞくぞくとした感覚に襲われる。
孝正さんは、ちょっとした快感に体を震わせた私を見て、満足そうに微笑み、抗議の言葉を紡ぐ私の唇を自分のそれで塞いだ。
「んんっ、ふ…た、孝正さっ…!」
名前を呼ぼうと試みるものま、酸素を取り入れるために離された唇は、すぐにまた塞がれてしまう。
優しく深く重ねられていた唇が名残惜しそうに離される。私と孝正さんの唇には銀の糸でつぅとつたっていた。
「はぁ…名前の唇はいつでも甘いね。」
「っ、孝正さんのばか…」
「さて、じゃあ続きを始めようか。」
そう言って彼はまた、私の唇をやんわりと包むようにキスをしてきた。
衝動に身を任せて
(もうっ…まだやることがあったのに!)
(でも、気持ちよかっただろう?)
(う…気持ち、よかったです…けど…)
(…ハニー、かわいい)
誓いのキスは突然に/佐伯孝正
ついったーの3つの恋のお題ったーで、佐伯孝正でやったら出てきたお題で書いてみました。
佐伯さんだいすきだ。
110823
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