メイン | ナノ



「おーい、須田と井浦!体育祭の種目決めてないの、あとお前らだけだぞー!」
「おー、今いくわ」
「須田は何にすんのっ?」


クラスの男子たちと、楽しそうに会話する彼。




「急に呼び出してごめんねっ…。あのっ…」
「…うん?」
「私…、須田くんの事が好きなのっ!よかったら…付き合ってください!」
「…あー…えっと…、ごめん、俺…彼女いるんだ。」


クラスで一番可愛い子に告白されて、申し訳なさそうに断る彼。



須田くんの彼女



クラスの人気者で、女の子にモテる彼は、実は私の彼氏だったりするわけで。
3年になって転校してきた私は、クラスではあまり目立たないし(ある意味悪目立ちはしているかもしれないが)無口な奴だから、友達は少ないし、まわりに人も来ない、彼とは正反対だったりするわけで。


何故私たちが付き合うことになったかと言うと、これは信じられないかもしれないけど、須田くんが私に一目惚れ?してしまったらしい。

そして、まあ断る理由も無かったし、須田くんは普通にかっこよかったから、OKして、今現在もお付き合いさせてもらってる。


「名前さん!帰ろ!」
「あ、うん」

放課後、須田くんが私の席までやって来て、爽やかな笑顔でそう言った。
手を差し出してきたので、きゅっと控えめに握り返すと、嬉しそうにはにかむ彼は、なんというか、可愛かった。

どこかに寄っていこうか、と彼は言った。まあ特に用もなかったので、町に出ようと言うことになった。

「ねえ、須田くん。」
「ん?」
「ずっと思ってたんだけど、なんでさん付けなの?」
「えっ?」

クレープ屋さんを見つけたので、それを買って二人で食べてるときに、前から疑問に思っていたことを聞いてみたら、間抜けな声が帰ってきたから、つい笑ってしまった。すると、恥ずかしそうに俯いて、しばらくしてから少し上目遣いに、私を見つめてきた。

「なんか…呼び捨てにするのが恥ずかしくて…って、ああもう恥ずかしい!」
「…須田くんは意外と可愛いんだね」
「ええ?可愛くないでしょ。名前さんの方がずっと可愛い。」

さっきは可愛いとは言ったけど、そういうことをさらっと言えちゃう須田くんは、かっこいいと思う。
なんてことを考えていたら、急に須田くんの顔がぼっと真っ赤に染まった。
どうやら、今思ったことを口に出してしまっていたらしい。

なんとなく、もっと色んな表情が見たくて、好きだよ、と初めて気持ちを言葉にして見たら、目の前の須田くんはもっと顔を真っ赤にして、あわあわしだした。
くすくすと笑っていると、すこし拗ねたような顔をした後、ジッとこちらを見つめて、俺も好きだよ、とはにかんだような笑顔で言ってきた。

私の彼氏の須田くんは、とても可愛くて、とてもかっこいいと思いました。





堀さんと宮村くん/須田

今さらだけど須田くんて下の名前まだ発表されてないんだよねどんな名前だろうわくわく
しかし性格と口調が迷子過ぎる…
すみません私の中のイメージです(汗)なので本家様とは少し雰囲気違うかもです(>_<)
いつか須田くんが本家様できちんと紹介されるといいな!

120419


[*前] | [次#]

しおりを挟む






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -