Trick and treat(お菓子も悪戯も両方もらうで)〜志摩廉造の場合〜
「Trick and treat!!」
「…いや、間違ってるから。アンドじゃなくてオアでしょ。」
「いや、あっとるで!お菓子も悪戯も両方貰うんやから!」
「意味わからん」
今更だけど自分の彼氏がこんなにアホの子でいいのかな、なんて心配になってしまった。
「ちょ、なんやモノローグでえげつないこと言われた気ぃするんやけど」
「キノセイダヨ」
「カタコトなんやけど!?」
肩を落とししょげてしまった廉造にごめんごめんと謝罪をしてから、もう一度本題に入る。
「とりあえず、これお菓子ね。」
「…悪戯は?」
「させねぇよ」
「えー!!したい!!」
「い や だ !」
「嫌や言うても、するからええでー」
そんなことをほざきながら、私にジリジリと寄ってくる廉造に寒気を覚え、後ずさる。
が、壁に当たってしまい、これ以上下がる場所が無くなってしまった。
「ちょ、廉造、本気?」
「当たり前やろー。ほな、覚悟しぃ?」
「いやあああああああ!!!!!」
この後どうなったかは、ご想像におまかせします。…はは、くたばれ廉造。
111031
[*前] | [次#]
しおりを挟む
←