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「廉造、昨日言ってたCD持ってきたよ」
「aikoの?わぁ、おおきに〜」
実は昨日、子猫丸に相談に乗ってもらったあと、廉造とaikoの話になったのだ。
廉造にCDを手渡せば、嬉しそうに笑って、ギュッと抱きついてきた。
「5曲目、すごい良いよ」
「そうなん?ほな帰ったら聴かなアカンな〜」
私の髪に顔を埋めながら、そう返事をした廉造。なんだか可愛くて、ついぎゅっと抱き締め返した。
「…なぁ名前ちゃん、」
「なに?」
「昨日、子猫さんと…何話してたん?」
「…えっ?」
「二人で教室出てったやん。何してたん?」
「あ…」
私を軽く離して、じっと切なげな瞳で見つめてくる廉造を見て、隠し事なんてしたくないと思った。
「…廉造のことで、相談に乗ってもらってたんだよ」
「…俺のこと?」
「うん。…内容は、恥ずかしくて言いたくないけど…でも、それだけだから」
「…ほーか、へへへ、嬉しいなぁ」
廉造は安心したのか、へらっといつもの笑顔で私を抱き締めてきた。
111020
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