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仲間



「燐!そっち行ったよ!!」
「おっしゃああああ!!かかってこい!!」

只今、実践任務中です。
任務内容は、市街地を彷徨いて悪さをしている屍の退治。
私が燐に向かって叫べば、燐は刀を抜き、屍をそのへんを飛んでる魍魎ごと焼き払った。

「さっすが燐!!」
「おーい名前ちゃーん!」
「廉造!そっちは終わった?」
「おん、坊が仕留めて一発KOや!」
「なんでお前が威張っとんねん志摩。」
「あうっ」

どつかれた廉造は放置しておくとして、雪男くんはまだだろうか。

「皆さん」
「あ、雪男くんおそいよー!」
「すみません。ちょっと手こずりまして。…皆さん揃ってますね?では、今回の任務はこれで…」

グルアアアアァァ…

雪男くんが話しているときに、後ろから呻くような声が聞こえ、そこにいる全員が固まる。
間もなく私たちは、その声の正体が屍だと気付いた。

「名前ちゃん!危ない!!」

志摩の声にハッとし、間一髪のところで屍の攻撃から逃れると、そのスキを狙って雪男くんと燐が一斉に屍への攻撃を始めた。


「大丈夫か!?名前ちゃんっ!」
「うん、大丈夫……廉造、ありがと」
「ええんよ!やけど…奥村くんと奥村先生はすごいなぁ…」

間もなくして、屍を倒し二人が戻ってきた。

「ごめんね、二人とも…」
「いや、名前さんは悪くないですよ?ね、兄さん」
「おー!」
「…助けてくれて、ありがとう」

私がそう言うと、みんなは微笑んで、早く帰ろう、と言ってきた。

仲間がいるって素晴らしいことなんだな、と改めて感じさせられる日だった。





111017


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