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準備


もうすぐ、文化祭だ。
約3週間後に文化祭を控えた正十字学園は今、文化祭準備に楽しい慌ただしさで賑わっていた。
私のクラスは喫茶店をやるらしいのだが…。

「ちょっと廉造!動かないでよ!針刺すわよ!?」
「え、むごいこと言わんといて…」

男女逆転喫茶で、私が執事で廉造がメイドをやる予定なのです。
今は廉造が着るメイド服の裾合わせをしていた。


「ちょ、これ…短すぎひんか?」
「そんなことないよー!可愛い可愛い!」
「男に可愛えは褒め言葉やないで…?」
「ね、ねっ!私は?似合ってる?」

執事服を身に纏った私は、その場でくるんと回って見せた。


「おん!似合っとるで〜。名前ちゃんはそーゆーカッコも似合うんやね!」
「ありがとー!」
「こらそこのバカップルー!裾合わせ終わったならこっち手伝いなさいよ!」
「わ、ごめん…」

クラスの子に叱られ、私たちは二人して苦笑いをしながらクラスの輪の中へ戻っていった。



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お題変更。

111011


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