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手品



「よう名前!」
「うええっ!?金造さん!?」
「おわっ、金兄やん!どしたん?」

塾が終わり、家につけば、金造さんがいた。
お母さん…また勝手に人あげたのか…

「あんな、名前に見せたいもんがあんねや!」
「何をです?」
「俺、手品覚えたんよ!」
「…手品?」
「おん!だから見て見て!!」


てことで金造さんのマジックを見ることになった。
どうやらトランプを使ったマジックらしい。

「はい、ここに新品のトランプがあります。開けてみれば…今は順番並んでますね?」
「うん」
「じゃあこれをシャッフルしていただけますか?」
「わかった」

手品モードなのか、標準語(しかも敬語)で言われ手渡されたトランプを、シャッフルする。

「はい、ありがとうございます。…バラバラに並んでますね?では、好きなところから一枚取って、それをお二人でみて覚えてください。」
「じゃあこれで。」

選んだカードはハートの3。

「…廉造見た?」
「おん」
「では、それを適当にこの山の中へ戻してください。」
「はーい」

返事をし、トランプの山の中へ今見たカードを戻す。

「はい、ありがとうございます。…今一枚目は、違うカードですよね?では今から3つ数えたあと、指をならします。いきますよ…スリー、ツー、ワン。…一枚目、捲ってください?」

言われた通りに捲れば、そこにはハートの3のカードが。

「えっ!…あ、あたってる!」
「金兄すごい!」
「せやろせやろー?もっと褒めてええんやで!」
「どうやったの?」
「秘密やー」

金造さんはそのあとも色んな手品を見せてくれた。




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お題変更。
(1010.トランプのマークが間違っていたので訂正)

111007


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