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美術館



母から美術館のチケットを貰った。

「てことで、美術館行かない?」
「良いですね」
「俺もこっちの美術館行ってみたい。」
「僕もです。」

やっぱりいつもの真面目な3人がまず名乗り出てくれた。
そして廉造と燐に目を向ければ、そこには渋い顔の二人が。

「どうしたの?」
「いや…俺はええよ、待っとる。」
「俺も…」
「そう…ありがと、実は券4枚しかないんだよね!」
「じゃあ、行くか?」
「うん!じゃあ二人はお留守番よろしく。」



そう言って、私たち4人は美術館に向かった。
「良かったんか?志摩と行かなくて」
「うん…だって廉造は多分、美術館とかあんまり好きじゃないんだろうし」
「…まぁ、名前さんがそう言うんなら、良いですけど」

美術館に付き、それから2時間くらい美術館を見て回り、みんなが満足したころに、帰ることにした。

「あれ、めちゃくちゃ綺麗だったよね!」
「おー、なんか見た瞬間鳥肌たった」
「それならあの作品も…」
「こっちもよかったですよ!」

4人で作品について語り合う。
でも、正直見てる間もずっと廉造のことばっかり考えていた。

それほどまでに入り込んでいたのか、なんて思いながら、みんなの話に耳を傾けたのだった。





111004


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