飴
「名前、これやる!」
「…のど飴?」
「昨日熱出てたんだろ?だからやる」
「わー、ありがとう!」
祓魔塾に行けば、燐がのど飴をくれた。ありがたい、のど痛くて泣きそうだったんだよね。
「名前ちゃーん!」
「どわっ」
「これ、舐めとったらええよ!」
「…のど飴…」
「おん!」
「…はは、ありがとう…」
なんと、志摩もくれた。
2つ目…まぁ2つあっても困りはしないから良いけど…
「名前。」
「?あ、竜士くん。」
「熱、大丈夫なんか?」
「うん、喉が痛いくらいかな。」
「ほなら、これ。」
「…の、のど、飴…」
今度は竜士くんからも貰ってしまった。なんでみんなこんなにのど飴持ってんのよ!
もうさすがにのど飴はないだろう、と思っているとボンっと音と共に辺りが煙に包まれた。
(これは…)
「名前、熱が出たんですってね☆」
「やっぱりメフィストか…久しぶり。」
「お久しぶりです名前。というわけで、喉を痛めているであろう名前のために買ってきましたよ!」
「…またのど飴か…」
またまた飴を貰った。
しかも袋毎。
「あー…ありがと…」
「おや、元気がありませんね?どうかしましたか?」
「いや…なんでも…」
結局その飴を消費するのに1ヶ月もかかってしまったのは言うまでもない。
110928
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