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放課後、友達と話しているとき、4人のうちの1人が自分の彼氏の話をしてきた。

「なんかさ、彼氏が浮気してたんだよねー」
「えー、何それサイッテー!」

どうやら友達の彼氏が、他校の子と浮気をしていたらしい。
最低、と思っていると友達が私に話を振ってきた。

「名前の彼氏はそういう心配ないわけ?」




「しゅーうー…」
「ん?」
「…なんでもない」

今日の友達の一言のせいで、私の中は不安でいっぱいだった。
本を読んでいた秀はいきなり声をかけた私の顔を不思議そうに覗きこんできた。

「俺に隠し事?」
「そういうわけじゃ…」
「ふうん…」

そう言うと秀はさほど興味が無さそうに本へ視線を移した。
秀はとくに気にしていなかったが、その行動が、私の不安を更に掻き立てた。

「…秀、」
「なに?」
「こっち見て」

絞り出した声は震えていて、秀もそれに気付いたのか、本を閉じて私を見つめた。

「どーしたの?」
「…好きって…、」
「ん?」
「好きって言って…?」
「名前…」

秀は私を宥めるように撫でていた手を止めて、両手で私の頬を包み込んだ。
私は、優しい手付きに我慢できずに泣いてしまった。

「好きだよ、名前。愛してる」
「秀…」
「もー、どうしたのいきなり」
「…あのね、」

秀に今日友達から聞いたことを話した。すると秀は少し怒ったような表情になり、私のおでこにでこぴんしてきた。

「いたっ」
「俺、そんなに信用ない?」
「え…?」
「俺、こんなだけど、名前のこと好きな気持ちは誰にも負けないつもりだし、これからだって名前を離すつもりもないんだけど?」
「秀…」
「これでもまだ不安ですか」

そう言って彼は私の手を取った。





薬指にくちづけを
(ちょ、秀っ…!?)
(これでわかったでしょ?俺の気持ち。)
(っ…はい、)








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ななみ様、リクエストありがとうございます!遅くなってすみません。
おとなしうら甘or切甘ということで、切甘と甘の中間くらいを目指したら半端になりましたすみません。
そして井浦の性格が迷子ですね!本当に申し訳ないです。
もし気に入らなかった場合書き直しますのでお申し付けください!では、リクエストありがとうございました!

Title by 確かに恋だった様
110920


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