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秋色




昼休み、机に突っ伏していると、いきなり背中をバシンッと叩かれた。
「いった!い、出雲!?」
手の正体は出雲だった。あ、朔子ちゃんもいる。

「ちょっと名前、なにこのシュシュ、可愛いじゃない!」
「えっ?あぁ、こないだ買ったの!秋色いいでしょ?」
「うん、名前ちゃんかわいい」
「ありがと!」

今日の私はこの間雑貨屋で見つけた秋色のシュシュで軽く髪を束ねていた。
それを褒められ、なんだか嬉しくなる。
そして、その雑貨屋でしえみと出雲と朔子ちゃんのぶんのも買っていたのを思い出し、鞄の中を漁る。

「そうだ、二人にもね、あるのっ!はいこれ!」
「わ、かわいい!」
「出雲にはこれ、出雲の髪に合うかなって思って2つ持ってきた!」
「…か、可愛いじゃない。あ、ありがと」
「朔子ちゃんにはこれ!髪はまだ無理だから、手に付けてね!」
「ふふ、ありがと」

二人とも喜んでくれたみたい。
二人が喜んでくれると、私も嬉しい。

「後でしえみにも渡そう!」
「杜山さん、シュシュとか似合いそう。」
「だよね!」
「ま、見た目ふわふわ系だものね」
「しえみ、可愛いよねぇ…」
「なんか名前気持ち悪いわよ?」




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お題を前後変更しました。

110918


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