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※進む一歩のつづき。10年後くらい。






「名前。結婚おめでとさん。」

初恋の人からの祝いの言葉。
坊とのことは今になっては良い思い出っちゅーか、彼と私を近づけてくれはった恋のキューピットのようなもの。

「へへ、ありがと、坊。」
「まさか貴方たちがホンマに結婚する思ってなかったですよ。」
「子猫丸っ!久しぶり!相変わらずかわいいっ!」

私はそう言うて子猫丸をぎゅぅと抱き締めた。
正十字学園を卒業してから、みんなばらばらやったさかい、私は坊と子猫丸に会うのは1ヶ月ぶりくらいやった。

「ちょ、名前さん。くるしっ…」
「あ、ごめん…子猫丸が可愛いからつい…」
「こーら名前。なに子猫さんに浮気しとんのや。」
「あ、廉っ!」


そう。まぁ前の文でわかっとったとおもうんやけど、私の旦那さまになる人は、この志摩廉造やった。

「う、浮気やないよ!ただ、子猫丸が可愛かったから…。」
「ははっ、わかっとるよ。名前は昔から子猫さんを弟みたいに可愛がっとったもんな。」
「弟て…えげつないこと言いますね。一応こないなナリでも皆さんと同い年なんですよ?」
「ははは、悪ぃ悪ぃ。堪忍な。」

あれから、廉と行動しはることがぎょうさんなって、次第に坊のことも吹っ切れとった。
そないときに、廉が告白してくれはった。

「坊のこと、わかってる。やけど…ほんでも俺は名前が好きなんや!坊のこと思い出させへんくらい好きにならせたる。だから俺と付き合うてください!」

そない言われてうちは自然とOKを出しとった。
そして、今に至るんや。


「名前、志摩。集合写真撮るて。早よ来い。」
「はいはい、今行きます〜。ほな、行こか、名前。」
「あ、…うんっ!」



坊。私の、初恋の人。
私、ちゃんとええ人見つけられたで。





一歩先に見つけた光
(はい、撮りますよ〜。)
(名前、幸せにしたるからな。)
(なっ…みんなの前で何言うとるん!恥ずかしいっ…)
(カシャッ)
(あ、……れ、廉のバカ!絶対写真の私真っ赤やんか!)
(可愛いからええんとちゃう?)
(っ……ばか。)





青の祓魔師/志摩廉造
なんかシリーズみたいになっちゃいました。とりあえず完結です。
結局廉造とくっつけばいいよ!という私の妄想を詰め込みすぎただけの作品になりました/(^O^)\すみません。





110727


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