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再出発


「あああああ…2学期始まっちまったよ…」
「もう毎日夏休みでええやんか…」
「毎日夏休みなら宿題が山ほど出るけど?」
「それは嫌や〜」

2学期が始まり、1日目の学校が終わった。
私たちは昼休みに祓魔塾でお昼ごはんを食べながらそんな話をしていた。

「しっかし…なんや今日の夜から雨らしいなあ…台風らしいし…帰りとか気をつけぇよ、名前?雷とかなるだろうし…」
「かみなり…た、多分大丈夫だよー…」
「送ってやろうか?」
「え、いいの?うれしい、ありがと!」
「僕も行きます。兄さんだけじゃ心配だからね。」
「はは、奥村先生は心配ですね。」

雷が嫌いな私を気遣って、奥村兄弟が送ってくれるらしい。ありがたい!


「じゃあ、僕はこの後の授業の準備をするので、お先に失礼します。みなさん、今日提出の課題、忘れてないですよね?」

雪男くんは黒い笑みを浮かべ、教室を出ていった。

「か、課題なんやっ…あったっけ?」
「え、志摩やってないの?」
「お…おん…」
「ちょ、おまアホか!!なんでやっとらんねや!」
「いや…忘れてた…」
「俺だって終わらせてあるぜ!」
「奥村くんは先生に扱かれてやっただけやろ?」
「あ、バレた?」

この後、竜士くんの志摩へのお説教は、雪男くんが教室に入ってくるまで続きました。

(2学期って再出発だっていうけど、ここは相変わらずいつも通りだなぁ…)




110903


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