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追い込み


「ふおおおおぉぉおおおおっ!!」
「うらああぁあぁぁあああっ!!」

「気合い入ってるなぁ、二人とも。」
「もっと前からやる気出せばいいのに…まったく、二人とも馬鹿なんだな。」


二人はなんとしても明日は遊ぶと言い、残りの宿題の追い込みにかかっていた。

「まぁ僕らは見守っててあげましょうか。」
「せやなあ。」





「お…終わったああああああ!」
「地獄からの解放やあああああ!」
「志摩と奥村、お疲れさん。」
「お二人へのご褒美に、名前さんと奥村先生と坊と一緒にクッキー焼いてきましたよ。」
「私たちの愛情たーっぷりだよー!」

わたしたちが二人の前にクッキーを差し出すと、二人は目をキラキラと輝かせ私に抱きついてきた。

「うぎゃっ!?」
「おおきにな、名前ちゃん!」
「うれしーぜ!」
「志摩くん、兄さん?お礼は名前さんにだけですか?」
「「皆様ありがとうございました!」」
「よろしい」

それからみんなと一緒にクッキーを食べながら雑談タイムに入る。

「てか名前、さっき抱きついた時の声、あれは無いわ。色気の欠片もねぇな。」
「もう燐にはクッキーあげない!」
「ごめんなさいごめんなさいー!もうそんなこと言わねえから!」





110831


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