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死骸


「ぼーん…助けてください。」
「嫌や。昨日泣きついて来ても知らん言うたやろ。」
「ゆき…」
「一人でやりなよ、兄さん。」

結局昨日一日ゲームで潰した二人は、今日になってみんなに泣きついていた。

「昨日をゲームで潰した二人が悪いんだよ。自業自得よ。」
「そーですよ。自力で頑張ってくださいね。」
「みんな鬼や〜」
「さ、負け組はほっておいて、人生ゲームでもしようか!」
「人生ゲーム、久々やな。」
「僕もです。」

私は、ボードを広げ、みんなと人生ゲームをはじめる。


「あ、やった。あがりっ!」
「あっ…名前さん早いですね…」
「俺なんか借金あるねんけど…」
「坊はこういうゲームとか弱すぎるんですえ。」
「負けた人はー、罰ゲームだからねー」

そんな私たちの後ろでは死骸みたいになっている燐と志摩が。

「あ…あと…3割……もー…無理…」
「な、なんか…俺もう死ぬかもしれん…」
「なんかコイツら死骸みたいやな。」
「今日はもうそっとしてあげようか。」






110829


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