残暑お見舞い申し上げます
久々の帰宅。
ポストには大量の手紙が。
「うぇ…」
仕方なくそれを持って行く。
「お母さん、お父さん、お父さん、わたし…」
うちには残暑見舞いの葉書が結構来る方だから、この時期はこんな風に分けるのが恒例だ。
「ん?私宛に…金造さんから!?しかも柔造さんと蝮姉さんまで……昨日会ってたのに…ふふ。」
昨日まで会っていたのに、金造さんと柔造さんと蝮姉さんから残暑見舞いの葉書が来ていて、思わず笑みが溢れた。
「おかーさーん、おとーさーん。葉書ここ置いとくね!」
「ありがとー、後で読むわ!」
そのとき、インターホンが鳴った。
「はーいはい!今行きます!」
ぱたぱたと小走りで玄関へ向かう。
「あれ、出雲としえみじゃん。どした?」
「残暑見舞いよ。」
「え、えと、ざ…残暑お見舞い申し上げますっ…!」
「わざわざ?ありがとー!」
玄関を開ければ、祓魔塾で同級生の出雲としえみが可愛い格好で立っていた。
「久しぶりね、名前。宿題とか終わったの?」
「うん、ある程度は終わってるよ。」
「えっ、名前ちゃんすごい!私まだ少し残ってて…」
「私も、もうすぐ終わりそう。」
「じゃあ今度3人で遊ぼうよ!」
「あ、遊びたい!」
というわけで、明後日3人で遊ぶことになった。
110821
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