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炭酸飲料


「はーい皆さんコンニチワ☆」
「め、メフィスト!?」
「その通りです名前さん。」
「僕もいます。」
「あ、アマイモンまで!?」
「皆さん、私をほっといて何楽しそうなことしてるんですか私をほっといて!」

(今二回言った…。)
ここは京都のはずなのだが…何故かメフィストとアマイモンが来ていた。

「フェレス興!何故ここに…」
「休暇です☆なので遊びに来ました。」
「お前、理事長なんじゃねぇのかよ!?休みなんかあんのか!?」
「当たり前でしょう。毎日働いてたら、死んでしまう。」
「いや、死にはせんと思うんやけど。」
「そんなことはどうでもいい。」

なんだか知らんが、メフィストとアマイモンは休暇でこっちに来たらしい。
また煩くなるのか…。

「ここの女将さんとは話が済んでいます。なので私たちも20日までここにいます☆」
「な、なん…だと…!?」
(これで私の休みは完全に無くなった…くそっ…)

私はこの旅行での安らぎにさよならを告げた。
もう抗議するのもめんどくさくなり、メフィストを放置することにし、私はサイダーをぐびっと飲んだ。

「名前、それはなんですか?」
「ん?…サイダーだよ、知らない?」
「知りません。」
「炭酸だから、しゅわしゅわ〜ってするの。飲んでみる?」
「はいっ、飲んでみたいです。」
「いいよ、はいどーぞ。」

私はアマイモンにペットボトルを渡した。
彼はペットボトルの中身をジッと見つめたあと、くいっと一口飲んだ。

「!…しゅわしゅわ…」
「どう?美味しい?」
「はいっ、美味しいです。」
「!…アマイモン、かわいいっ」
「ありがとうございます。」

そう言って、一口、また一口と飲んでいるアマイモンを見て、可愛く見えてきたので、私は彼の頭を撫でることにした。
アマイモンはサイダーを飲みながら、気持ち良さそうな顔をしていた。



「なんや俺ら放置されとらん?」
「気のせい、や…気にしちゃアカンえ…」
「坊、結構気にしてはりますな。」
「アマイモンめ…後でお仕置きしなければ…」





110811


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