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桜が舞う中、




私は彼に出会った…。











「うー…。取れないっ…。」
名前は木に引っかかった自分のハンカチを取ろうと、爪先立ちをして一生懸命に腕を伸ばしていた。
名前の身長は背の順でも前から3番目には必ずいるくらい小さい。
なので尚更苦戦していた。
「もーっ!なんでこんなときに風吹くのっ」
すると、突然名前の後ろから手が伸びて軽々とハンカチを取った。
「え…?」
名前が後ろを振り替えると、名前の身長と20cmほど差のある白髪のツンツン頭の少年が立っていた。
「…これ。」
と言って名前のハンカチを綺麗に畳んで渡した。
「あ、ありがとうございますっ!」
「…別に。……じゃ。」
「えっ!?あ、あのっ…!」
「……なんだ?」
「お名前、教えていただけませんかっ!」「…豪炎寺。」
「へ?」
「豪炎寺修也だ。」
「豪炎寺…先輩…」
「あぁ。じゃあ、またな。」
「あ、はいっ!ありがとうございましたっ!」
すると豪炎寺は少し笑ってその場を立ち去った。このとき名前の恋は、始まりを告げた。




「へぇ…名前はもう出会いがあったの…いいわね…入学早々イケメンに出会えるなんて。」
名前の小学校からの親友、眞樹はそう言い放った
「眞樹ちゃんは可愛いんだからすぐにいい人見つかるよ!私なんて…よく考えれば、名前しか聞いてないよ…クラスも、部活も…何にも聞いてない…」
「あ。」
「どうしたの?」
「そういえば雷門中のサッカー部ってかなり強いらしいよ。」
「いきなり話変わったし…」
「でね、イケメンがたくさんいるんだって!」
「そうなんだ、良かったじゃん眞樹ちゃん♪」
「ゲット出来ればね。」
「眞樹ちゃんなら大丈夫だよ♪」
「あ、ほら。噂をすればなんとやら。今グラウンドに来て朝練始めたよ。サッカー部。」
名前と眞樹は、窓越しに練習しているサッカー部を見つめた
「ホントだぁ…うわぁ…なんかすごいねっ」
「うん。」
「…あ!」
「どうかした?」
「あれ、あの人!」
「え…?」
「今シュートした人!豪炎寺先輩!」
「えっ!?そうなの!?」
「豪炎寺先輩、サッカー部なんだ…」
「名前こそ良かったじゃん♪」
「うんっ」放課後、名前と眞樹はサッカー部を見に行った。
「放課後もちゃんと練習するんだね…すごいなぁ…」
「うん、すごいよね…」
「でも、さっきはサッカー部のマネージャーになればいいんじゃんって思ったんだけど、無理そうだよ。」
「えっ!?なんでっ!?」
「だってほら、マネージャー3人もいるし。」
眞樹はそう言ってグラウンドの端を指差す。
「ホントだ…」
「まぁ、ドンマイ。名前」
「っ…うん…。」

名前が眞樹と話していると、オレンジのバンダナを付けた男の子が話しかけてきた
「なぁ、君たちサッカー好きなのか?」
「え…?まぁ…好きですけど…」
「良かったらサッカー部入らないか?」
「えっ!?」
「マネージャーで良ければだけど…」
「良かったじゃん名前。入りなよ」
「はいっ!是非お願いしますっ!」
「よし、俺、サッカー部キャプテンの円堂守!さっそくメンバーと顔合わせしようぜ!」
そういって円堂は名前の手をひいて部室へ連れていく
「あ、眞樹ちゃんごめん!先帰ってて!」
「はいはい。りょーかい。」





「みんな!聞いてくれ!」
「あれ、キャプテン、どうしたんです?」
「新しいマネージャーだ!みんな仲良くしてくれな!じゃあ自己紹介してくれるか?」
「はい、1-Aの苗字名前です。よろしくお願いしますっ」
「私は木野秋。よろしくね、名前ちゃん!」
黒髪の可愛らしい秋が話しかけてくる。
「はい!お願いします、秋先輩!皆さんの事も知っていきたいです、だから…よろしくお願いします♪」






マネージャーになってから1ヶ月ほど経ち、名前はだんだんと雷門中サッカー部に慣れてきた頃…
「あの、豪炎寺先輩!」
「…なんだ?」
「…1ヶ月前、私のハンカチを取ってくれたこと、覚えてますか?」
「…あぁ。」
「…その時から、ずっと豪炎寺先輩を見てました。大好きです…!」
「!…。」
「お返事はまた今度でいいのでっ!」
「待て。」
豪炎寺は名前の手を掴む
「えっ?」
「…俺も、あの時から名前の事が頭から離れなかった…」
「え…」
「俺も、名前が好きだ。」
「うそ…」
「嘘じゃない」
そう言って豪炎寺は名前を抱きしめる
「俺と、付き合ってくれるか…?」
「っ…はいっ!」
名前も力一杯抱きしめる

これから名前は豪炎寺とともにもっと幸せな日々を過ごした。





桜の季節のこと
(豪炎寺先輩!今度デートしましょうね!)
(あぁ。)
(たくさんたくさんしましょうね!)










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うわ、オチがorz
ホント駄文ですみませんorz
精進しますorz
しかも季節外れorz

読んでいただきありがとうございます!


091203


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