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※レミちゃんとは付き合ってない設定












彼は生徒会長。勿論頭は良い。
運動は少し苦手。みんなには隠してるつもりらしいけどすごく細い。真っ赤な髪が特徴的。そしてチキン。
実は堀さんと元中で、堀さんとか宮村くんとか吉川さんたちと仲が良い。


そんな彼、仙石翔くん。
私の、片想いの人。


みんなには「えーっ!?」て言われるけど、私は1年のときから、大好きなの。



3年になって同じクラスになったときは跳び跳ねるくらい嬉しかった。
それから毎日授業中も休み時間も、自然と彼を目で追っていた。


そんなある日。休み時間に仙石君と目があった。そしたら、彼は何故か話してた友達に何か言ってこちらへ向かってきた。



「苗字さん。」
「えっ…はいっ…!?あ、えと…なに、かな?仙石君」
「え、あ、いや…いつもこっち見てるから…何か用でもあるのかなーって思って…」
彼にはどうやら見つめていたのがバレてたらしい…恥ずかしい…。

「……あと、個人的に話してみたいと思ったから」
私に向かってふわっと微笑んだ彼。今私は、心臓はばくばく言って収まらないし、きっと顔は真っ赤だろう。
恥ずかしさと嬉しさの波が、同時に来て、もういっぱいいっぱいで、身が持たないと思った。

「え、ななな、なんでっ…?」
「すごいどもってるよ、苗字さん」
彼に笑われた…やっぱり恥ずかしい…。

「なんで…うーん…気がつかなかったかー…。苗字さんって意外と鈍感なんだね」
「え…?」
彼が訳のわからないことを言った。きがつかない?鈍感?どういうこと?
わたしが頭上に疑問符を浮かべると彼はくすくすと笑い、私に言った。


「苗字さんが好きってことなんだけど」


彼はさらっと私に告白してきた。
……え、告白!?


「えぇっ!?」
「苗字さんかわいいね」
また彼はくすくすと笑った。
「1年のときからね、少し気になってたんだ。たまに目が合うし、よく俺の事、話してくれてたよね、友達に。あれ、聞こえてたよ、苗字さん」
1年のときから…一緒だ………ってあれ聞こえてたの!?うわ…ホント恥ずかしいよ…。
「で、3年になってからは苗字さんと同じクラスで、しかもよくこっち見てるから、俺も気になっちゃって、気がついたら好きになってたんだ。」
「……うそ…。」
「嘘じゃないよ。」
「だって…そんな素振りっ…一度もっ…」
「だって見せてないし。」
…仙石君はちょっとSでした。


「まあ、いきなりで焦ってると思うから返事は今度でい「待って!」


答えなら、もう出てる。
当たり前じゃないか。1年のときからずっと好きだったんだから。

「私も好きっ…こんな私でよければ、付き合ってくださいっ!」
「……うん。…良いんだけどね、ここ…教室だから…」

気づいた頃にはもう遅い。
クラスのみんながこっちを見ていた。

ふと仙石君を見ると、耳まで真っ赤になっていた。
そっか。仙石君、チキンだもんね。

そう思ったら自然と笑みがこぼれた。



照れながら寄り添って
(照れくさくて、なんかおかしくて)
(二人で顔を見合わせて、)
(微笑みを交わした。)





堀さんと宮村くん/仙石翔
仙石夢です。アンケートでリクエストされたので書いてみました。
仙石とても難しいです。はい。


101028


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