※339話ネタ
私の彼は、柳 明音くん。
ピンクの髪の毛で、後ろの下のところだけ黒毛という面白い髪の毛をしてる。
その部分がいつも気になってるんだけど、明音くんは絶対に見せてくれない。
だから、
『頭さわらして』
『…』
『頭の黒いとこ見してっ』
『いいよ』
泣きたくなった。
彼女の私には見せてくれなかったのに、後輩のほのかちゃんには見せてた。
その事実だけで。
私、弱くなったのかな…。
その日は明音くんと目を合わせられなかった。帰りも急いで一人で帰ってしまった。
家で着替えて項垂れながらテレビを見て、明日学校行きたくないなぁ、なんて思ってたら、家のインターホンが鳴った。
親がいなかったから仕方なく出たら、学校に行きたくなくなった原因の彼が息を切らして立っていた。
「明音くん…?……何か用…?」
「なんで先帰っちゃったんですか。」
「そ、れは…」
「…なんでですか?」
私は明音くんの問い詰めるような冷たい視線と言葉に、思わず泣いてしまった。
「…なんで名前が泣くんですか…」
声が出なかった、でも、私が言いたかったことを言わないと何も変わらない気がしたから、必死で出ない声を振り絞った。
「明音くんが、ほのかちゃんに…髪の毛触らせてあげてるの、見ちゃったのっ…」
「…!」
「私には、見せてくれなかったから…ショックだったの…私、こんなのでも、一応明音くんの彼女なのにっ…」
「名前…ごめん。」
そこまで言ったとこで、ふわっとした感覚が全身に伝わる。そしてすぐに明音くんに抱き締められたんだとわかった。
「明音くん…?」
「名前にも見せたかったけど、っ…好きな人だから…恥ずかしくて…」
明音くんはいつにもなく真っ赤な顔をしていた。
それだけで、私の心はらんらんに浮かれてしまうのだ。
恋ってホント単純だと思う。
明音くん、その顔は反則だよ。
好きだからこそ
(見せるの恥ずかしいときあるよね。)
(そう、ですね…ははは)
堀さんと宮村くん/柳明音
柳で甘いのは初めて書きました。
柳好きだああああああああああ!←
399話見た瞬間、「これはいいネタだわ」と良い声で呟いていたそうです(笑)(母、妹談)
100817
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