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修学旅行





「5月だ!修学旅行だ!やったあああああああああ!」
「名前うるさい。」
「だって嬉しくて!」
「先生と行けるから?」
「あうっ…まぁ…そうなんだけど…」

5月、明日から修学旅行です。







「班長ー、点呼終わったら報告しろよー。」
待ちに待った修学旅行。
今日も私たちの前でクラスをまとめる谷原先生は清々しいくらいにイケメンです。

「よし、じゃあ順番に飛行機に乗り込めよー」
「「はーい」」
クラスメイトたちが各々返事をして、飛行機に乗り込んでいく。。





青い空!白い砂浜!そして透き通るような碧い海!
そう、私たちの旅行先は沖縄です。

3泊4日の今回の修学旅行のスケジュールは…
1日目は首里城公園散策と、軽く沖縄観光。
2日目は美ら海水族館と自由観光。
3日目は選択体験活動。
4日目は自由観光。
となっている。

「今日は首里城だね!」
「そうね…」
「あれ?愛ちゃんテンション低くない?」
「当たり前でしょ、彼と4日間も会えないなんて、死ねと言われてるようなものなの!はぁ…良いわね、冬夜は。クラスは違えど彼女と一緒でさ。」
「なんか愛佳やさぐれてんな…」


そんな話をしながら、観光バスに乗り込む私たち。私は人一倍車酔いするから一番前に、私の一個後ろに愛ちゃんと冬夜君が座った。
そういえば、先生はどこに座るんだろう?なんて考えてたら、隣に誰かが座ったからそっちを見てみたら、なんと谷原先生が!

「た、谷原先生!」
「…あぁ、そっか。苗字は車酔いするんだっけ。」
「は、はいっ」
「気持ち悪くなったら、すぐに言えよ?」
「はい、わかりました」

谷原先生が隣っ!やったぁ!
そんなことを思っていたら、バスが発車した。
谷原先生とたくさんお話しするチャンスだったのだが、昨日よく寝付けなかったのと、酔いのせいもあり、私は発車してすぐ眠ってしまった。

ぱっと目が覚めると、私は谷原先生の肩にもたれて寝ていた。

「あ、起きたか。」
「!…わっ、ご、ごめんなさい先生!」
谷原先生は優しく笑って頭を撫でてくれた。
「ははっ、別にいいよ。それより、大丈夫か?気持ち悪くないか?」
「だ、大丈夫…ですっ」
「そうか。まだ着くまでに時間あるから、寝てても大丈夫だから。別に、俺の肩使って構わないし」
「あ、ありがとうございますっ…」

私はそんな先生のお言葉に甘えて、肩を借り、また眠りについた。



これから、4日間…色んなことが起こりそうだな…。








110702


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