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初めての授業




始業式から1週間が経った。

今日は谷原先生の授業がある。
谷原先生は生物の担当の先生で、私は運良く生物を選択してた。
生物を選択した2年前の自分に栄誉を讃えたいね!

「3組の人はこっちでもよろしく。4組の人は初めまして。これから1年生物の授業を受け持つ、谷原マキオです。」

この素晴らしい挨拶で、生物の授業は始まった。
さっそく授業に入っていったんだけど…

「…で、これがここに作用するから、結果的にこうなるというわけだ。」

今まで生物は平均ちょっと上くらいで、あまり理解出来てないまま暗記だけしていた私でも、理解が出来るほどわかりやすくて、びっくりした。

キーンコーンカーンコーン…

「よし、ここまで。次回は10ページの観察から入るからこの教室じゃなくて直接生物室に来てくれ。じゃあ号令。」
号令係が起立、礼!と元気良く号令をした後、私は一目散に谷原先生のもとへ向かった。

「谷原先生!」
「おぉ、苗字。どうした?」
「先生の授業、すっごくわかりやすいですねっ!」
「そうか?ならよかった。そう言ってもらえて嬉しいよ。」
そう言って先生は爽やかな笑顔を私に向けた。

キュンッ
あう…かっこいいっ…!

その笑顔にキュンとしてたら谷原先生が私の頭を撫でてきた。

「!?」
「ほら、次の授業、遅れるぞ。」
「あ…はいっ!じゃあ先生、また後でね!」
「おう。」

はぁー…びっくりした…



先生、それは反則だよ。






100604


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