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出会い




今日から高3。
受験とかで色々忙しくなるけど、なんたってJKブランド最後の年!勉強も遊びも…後できれば恋も、精一杯楽しくしたい!


「おはよ、名前」
「寝癖ついてるぜ名前」
「愛ちゃんと冬夜君、おはよー。えっ、寝癖?どこどこ?朝セットしたのにー」
「ちょっと待って、私が直してあげるから。」
「愛ちゃんありがとー」

愛佳ちゃんと冬夜君は中学からずっと一緒の親友!ちなみに二人ともリア充!くそぅ…

「そーいや、前ちゃん産休で、俺らの担任新しい人なんだって」
「え、前ちゃん子供できたんだ!おめでとー!…新しい先生かぁ…」
「イケメンだと良いわね、名前?」
「な、何故私に言うの…?」
「別に?」


キーンコーンカーンコーン…

「あ、本鈴…」
ぞろぞろとみんなが席に着き始めたから私も席に着く。

ガラッ

音がした方に目をやると、新しい先生が入ってきた。


「初めまして、今日からこのクラスの担任になった、谷原マキオです。新しくここに来たのでわからないことも多いですが、よろしくお願いします。」

そうにこやかに挨拶をした彼に私は、


一目惚れしてしまった。





放課後になり、私は谷原先生のもとへ向かった。

「谷原先生!」
「ん?…あー、えっと…」
「苗字 名前です!」
「あ…ごめんな、俺名前とか覚えんの苦手で…。で、どうかしたか?」
「あ、いえ…えっと…今年1年、よろしくお願いします!」

私がそう言うと谷原先生は一瞬だけ目を見開いたあと微笑んで私の頭にポンと手を置いた。

「あぁ、よろしく。苗字」





私はこのとき、一生ものの恋をした。






110524


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