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俺には一つ下の弟がいる。正確には義弟。母の再婚相手である人の連れ子だった。やけにチビな奴だったけれど、サッカーという共通の趣味に仲良くなるのは時間の問題だった。
一緒に暮らして3年の春。弟の典人が、俺に告白をするまでは。本当に何処からどう見ても、仲のいい兄弟だっただろう。
「好きなんです、篤志さんが」
顔を真っ赤にしてそう言う典人に、俺は冗談だろ? とは言えなくなってしまった。お互い中学生だ。恋かそうでないかの違いくらいは、朧気ながらも判る年頃だった。きっと典人は、この関係すら壊れてしまうこと覚悟の上で、俺に気持ちを伝えてきたのだから、俺にそれを馬鹿にする資格なんてものはない。寧ろ顔に熱が集まった時点で、あぁ俺も好きだったのかもしんねぇ、なんて思ったくらいだ。
だから、俺があの時了承の返事をしてからは、親の目を盗んでは典人と繋がっていた。
「や、典人……母さんに気づかれるって……」
「ダイジョーブっす。水の音とか、テレビの音でバレませんから……」
そう言って、典人は俺の後ろからぎゅっと抱き締める。俺はそれに五月蝿いくらいに心臓が跳ねるのを感じながら、手は食器を洗うことに精を出していた。
時刻は午後8時過ぎ。丁度夕食を食べ終え、俺が片付けをしている時に、典人は手伝うという名目でキッチンにやってきた。篤志さん、と俺に声をかけると触れるだけのキスをしてきて、今に到る。
「俺、皿洗いしねーと……」
「篤志さんは皿洗いしてていいっすから。篤志さんに、勝手に触れさせてもらうっす」
典人はそう言って、後ろから俺のシャツに手を入れ、俺の胸をまさぐる。突起に触れれば、そこを摘まんだり転がしたりし、微妙な刺激を与えてきた。俺は母さんに気づかれないように声を押し殺し耐えながら、スポンジを握って食器を洗おうとするけれど、もう脳は快楽の方に半分以上持っていかれ、思うように進まない。
「んっ、ふ……」
「篤志さん可愛い。手、止まってますよ?」
意地悪く典人にそれを指摘され、俺は涙目になりながらスポンジを握る手を強くする。だが、突起だけでは足らないのか、典人は俺の下着の中にまで手を入れ、中心に触れてくる。当然男の一番弱いところに触られた俺は、ビクリと躯を震わせて、スポンジをシンクに落としてしまった。
「だ、め……典人ぉ……っ」
「食器、持ってなくてよかったですね」
反省する気等は更々ないのだろう。左手では俺の胸を、右手では中心を弄って確かな快楽を与えてくる。目の前では泡だらけになった食器やスポンジが忘れられたようにシンクで次の手を待っているのに、そこに降り注ぐのは蛇口から出る冷たい水だけ。俺はもう立っては居られず、躯を支えるかのようにシンクの縁に両手を置いて、必死に声を噛み殺す。
慣れたように、先端をくりくりと弄られれ爪を立てられれば、俺もたまらず白濁とした物を吐き出した。
「はぁっ……は、……馬鹿典人」
「聞こえませんね」
「ひっ、や、そっちはダメ……っ」
典人は俺の下着ごとずるっと下ろし、後ろに先程俺が出したものを塗りたくり、孔付近を指先で拡げながら、指を一本入れてくる。
「んっ、ぁ……っ、ふ」
「篤志さん声、抑えられない?」
典人の言葉にこくこくと縦に頷けば、典人は俺のシャツを口元までたくしあげる。噛んで、と言われるまま俺は自分のシャツを噛んだ。
その間にも、典人は中を解すように指を増やしていく。内側から刺激される悦びを覚えてしまった俺の躯は、典人の指の動きに一々反応し躯を震わせた。
「んんっ! ふっ、んっ、んーー!」
「ここ、気持ちいい?」
「ンっ、ふーーーっ」
典人は俺の前立腺を見つけると、そこをこりこりと指で刺激する。俺は強すぎる快感に、頭を左右に振って涙で顔を濡らした。容赦なくそこばかり責められれば、達したばかりの俺の中心は固さを取り戻して、呆気なく欲を吐き出した。
二回も達してしまえば、大分躯もダルさを覚えて、儘ならない呼吸を肩で整える。後ろから典人に、篤志さんいい? と問われれば、俺はもう食器を洗うだなんて当初の目的はすっかり忘れて、縦に頷いた。最早頭は、早く典人が欲しい、ということでいっぱいだ。
ずるっと典人は俺から指を抜けば、俺は物足りなさに躯を震わせ、次に来るであろう待ち望んだ物に身を固くした。後孔に典人の中心が宛がわれれば、どろどろに溶かされたそこは、あっさりと典人自身を飲み込んだ。
「はぁ……っ、篤志さんのナカ、熱い」
「んっ、ふぅ……」
ほんの少しの時間、繋がった余韻に浸る。そうして、典人はゆっくりと動き出した。
最初は優しく、時に強く。典人の抱き方は、本当に愛されているのだと実感出来る。俺を気持ちよくさせたいのだと、そう判るからだ。
「んむっ、んっ、んーっ」
「篤志さん……っ、好き、好きです……!」
典人の言葉に、喋れない代わりに必死に頷いて、自分も典人が好きだとアピールすれぱ、中にある典人自身が大きくなって、より一層感じてしまう。もう達してしまいそうだと思っていると、篤志さんイってください、と典人は俺の最奥を突きながら中心を抜いてきたので、俺はまた三度目の欲を吐き出した。典人は後ろで小さく声を上げると、俺の中に熱いものを注ぐ。そうしてずるりと自分の物を抜いた。
「はぁ……はぁ……、ほんと、お前って奴は我慢、出来ねーんだから……」
「すみませんっす。……篤志さんのこと好きだから、我慢なんて出来ねーんですよ」
そう言って、また俺の唇に自分のそれを重ねてくる。俺は何だかそれが嬉しくて、典人が唇を離した瞬間に、今度は自分から典人にキスをしてやった。
世界一仲良しで幸せな兄弟
fin.
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倉南の兄弟パロ書きてぇ!
って思ったらなんかえっちしていた。二人が。
初の倉南えっちが台所えっちなんて……\(^o^)/
そして、裏はやっぱり書くの苦手だ!楽しいけど!