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南沢さんと付き合って、三ヶ月。そろそろ先に進みたいお年頃な俺は、悩んでいた。
そりゃあもう思春期真っ盛りですから、大好きな南沢さんとあんなことやこんなことしてみたい、なんて妄想は沢山するけれど。妄想は妄想、実際に上手く出来るかなんて、そんな自信は俺には全くなかった。
南沢さんは、考えたくないけど経験が豊富そうだし。俺と付き合う前のことを聞いたことはさっぱりないけれど、あんなモテる人が彼女の一人や二人、いなかったわけがない。本当に考えたくなんてないけど!
中学生なんだから、経験豊富でないのが当たり前。だとは思うけれど、やっぱり男としてリードを取りたい! 相手に気持ちよくなってほしい! って思うわけで。
「くっそ、童貞ってほんと最悪!」
「へぇ、倉間童貞なんだ」
「そうなんすよ、俺童貞で――って南沢さん!?」
物思いに耽っていたから、気配を全く感じなかった。後ろを振り替えればにやにやと笑みを浮かべている南沢さん。あれ、これもう南沢さんにからかわれるオチじゃねぇの。
なんて思っていたら、南沢さんが途端に嬉しそうな顔をする。
「俺もさ、お前と一緒。だから初めてん時は優しくしろよ?」
ああもう、不意打ちです。何この可愛い生物。襲えってことですか、襲えってことっすよね。
俺の喜びは表情に思いっきり出ていたらしく、南沢さんに何喜んでんだ、ばーかと、デコピンを一発喰らわされた。
えぇもう、大事にさせて頂きます!
fin.
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ヘタレな倉間くん美味しいですmgmg
次にヘタレさせる時は、もっとヘタレ度上げたいです倉間ごめんねキラッ