ごみ箱
途中で方向性見失った物とか
書く気力がなくなっちゃった物とか



▼倉南

 今日から一週間、実習生としてお世話になります南沢篤志です。宜しくな。
 そう言って目の前の実習生があまりにも綺麗に笑うものだから、

「やべぇ超可愛い。惚れた」

なんてうっかり胸の内を声に出してしまった。それを聞いていた隣の席に座る速水が驚いた声を上げる。

「だって可愛くね?」
「さ、さあ……確かに綺麗な人だとは思いますけど。倉間くん、一応言っておきますが、あの人男性ですよ」
「はあ? あんな可愛い人が男なわけ――」

 そこで俺は実習生を見る。紫のサラサラとした髪、長い睫毛、甘そうなカラメル色の瞳、すっと通った鼻筋、色白な肌、そして――ぺったんこである胸に、華奢ではあるが男性らしい体格。

「……男じゃん」

 漸く現実を見つめる俺に速水がほっと息を吐く。
 じっと見ていた俺のことを不審に思ったのか、実習生は質問でもあんの? と声をかけてくれたのだが、自分の初恋が早々に碎け散ったことにショックを隠せない俺は、盛大に溜め息を吐いて机に突っ伏す。速水に教科書開かないと怒られますよと言われて、俺はとりあえず教科書を出して俺を隠すかのように立てて開いてみる。
 実習生の担当教科はどうやら数学のようで、丁度一限目は数学であるということでこの授業の殆どを実習生が務め、本来の担当である教師がサポートするという形を取るらしかった。

「それじゃあ教科書六十二頁から」

 そう実習生が口にすると、途端にざわついていた教室内は静まり返る。カツカツとチョークを走らせる音が響いて、俺は少しだけ顔を上げて盗み見た。
 ああ、やっぱり可愛い。
 そう思う辺りどうやら俺は病気のようだ。初恋が一目惚れだなんてなんともドラマのような展開ではあるが、その相手が男だなんて、相手にしてもらえるわけもなければ俺にだってそういう趣味はない。

「どーせなら、普通の恋がしたかったぜ……」

 はぁ、と溜め息混じりに呟く。

「何が?」
「だから……って、え!?」

 突然自分の上から降ってきた声に、俺は慌てて顔を上げる。と、そこには教壇に立っているであろう実習生の姿。鬱陶しそうに前髪を書き上げて呆れた表情で俺を見ていて、隣では速水が頭を抱えていた。

「お前なあ、青春すんのも大事だけどさ、授業ちゃんと聞いてほしいんだけど?」
「ぅ……すんません」

 いきなり実習生に叱られる図が面白く映ったのか、教室内に笑いが起きて俺は恥ずかしさに顔を熱くする。

「名前は?」
「ぇ……あ……倉間、倉間典人っす」
「ん。じゃあ倉間、問一の問題やってみろよ」

 実習生はちらりと黒板を横目で見る。俺もそれに釣られて真正面にあるそれを見ると、綺麗な字で問題が並べられていた。
 まずい、と俺は思う。
 自慢ではないが、俺の成績はいいと呼べるようなものではない。中でも数学は特に苦手な教科で、やれと言われて解けるような知識は一切持ち合わせていない(実際隣に座る速水の成績表は五と四の羅列であるのに比べ、俺は保健体育以外は“アヒルさん”の行列が出来ていた)。
 実習生に連れられ仕方なく白いチョークを握ってみるが、さっぱり判らない。何で数字とアルファベットがくっついているんだ。英語の時間じゃないんだから、アルファベットはどっか行ってろよと訳の判らない悪態を心中で吐く。


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書きたいと思って書いたのに、何か気力なくなったry
設定自体は美味しいので(個人的に)もう一度チャレンジは、したい……!



2012/02/12 17:43 (0)



▼倉南※微裏っぽい注意

 俺の部屋だというのに、何処か甘ったるい香りが鼻を掠めた。くらま、と聞き慣れたテノールが俺の耳元で囁くものだから、俺は若干身を固くする。その人は慣れた手付きで俺のベルトを外して、下着の中から俺自身を取り出すと、艶かしい妖しい色をした瞳でそれをじっと見つめて、濡れた唇でそっとキスをした。

「んっ……」
「大丈夫、俺が教えてやるから心配するなよ」

 だから安心して大人の階段上っちゃっていいんだぜ。そう言って、その人はパクリと俺の物を美味しそうに頬張った。生暖かいそこは俺にとっては初めての感覚で、きゅっと眉を寄せる。腰に甘い疼きを感じて、俺はその人の頭を押して今すぐやめてもらおうとしたが、その人にとっては予想の範囲内だったのか、キモチイイことには素直になれよと、負けじと俺自身に触れてくる。正直もう何をされているのかも判らないくらい気持ちよくて、段々と抵抗することすら忘れてしまった俺は、その人の出せよの一言で頭が真っ白になっていく感覚に包まれた。


「――さん……っ……て、あ……れ……?」

 まだ脳は眠っているのか、俺は若干夢心地だった。遠くで携帯のアラームがけたたましく鳴っているから、もう朝の7時を迎えていることは確実だろう。目を擦りながらそれに手を伸ばして電源ボタンを一回押してやると、俺が起きたことに満足しすっかり静かになってしまった。
 ふわあああ、と大きな欠伸をして、序でに腕を上に持ち上げて大きく伸びをする。固まった身体が伸びていく感覚が心地よくて、腕を下ろす頃にはすっかり目が覚めていた。
 と、続けて何だか気持ちの悪い感覚に襲われる。覚醒した脳は、先程まで自分に見せていた映像をこれでもかと流してきて。嫌な予感がして布団から出て、真っ先にトイレへと向かった。途中母さんの朝御飯冷めるわよ、という声が聞こえてきたが、俺はそれを完全に無視してやって、ガチャリと鍵を閉めてやった。
 ふぅ、と息を吐いて俺はスウェットに手をかける。ごくりと唾を飲み込んで下着ごと下ろしてやれば、解放された感覚が何だか気持ちよくて俺は身震いした。そうして勇気を出して下着を見れば、やけに白くて粘ついた物が付着しているではないか。

「うっわ……最悪」

 つまり俺はどうやら夢精をしたようだった。思春期の男子たる者、夢精の一つや二つ驚くものでも落ち込むものでもないのだが。そう、問題はどうして俺が夢精したかにある。
 いくら彼女もいないし、モテないからといって。あんな夢を見るのは如何なことかと思う。それも相手は尊敬している先輩だなんて、罪悪感で押し潰されそうだ。こういう時に限って鮮明に脳にこびりついているものだから、うっかりそれを思い出して若干勃ってしまい、また俺は大きく息を吐いた。


「あれ……今日の倉間くん何だか元気ありませんね」
「……まーなー……」


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書きにくくてやめちゃった奴、です……はい……。
夢魔南沢を書こうとした時のものですね。
で、これ書けなくなって一から書き直したのが、メインに置いてあるアレになります。
多分、理想はこっちなんだと、思ってます今でも……orz



2012/02/12 17:41 (0)



▼倉南

 今日、帰りたくない。
 そんな俺にとっては美味しすぎる言葉(下心とか、そういうのではなくて、ただ南沢さんと一緒にいられることが嬉しいという意味だ)に歓喜して、どうぞどうぞと意気揚々に南沢さんを家へと招き入れた。
 親には先輩泊まるからと短く告げ、律儀に頭を下げる南沢さんの手を引っ張って、二階にある自室へと向かう。ラッキーとでも言うべきか、都合よく前日片付けた(母親に煩く言われて嫌々やった)そこは、南沢さんを招き入れてもあまり恥ずかしくはないであろう位にはなっていて、ぶつくさ文句を言いながらもきちんと片付けた自分をこっそり褒めてみる。
 その辺適当に座って下さい。そう言えば南沢さんも短く返してきて、ベッドの隅へと腰を下ろしてくれた。

「急にごめんな、倉間」
「いえいえ、俺は嬉しいですよ。アンタと一緒にいられるんですからね」

 珍しく弱気な南沢さんを元気づけるかのように告げれば、南沢さんが安心したように微笑んだ。
 何だ、こういう顔も出来るのか。改めて南沢さんの魅力に気づく。
 どちらかと言うと何時も傲慢で自分が大好きでかなりの我儘で、そんな南沢さんばかり見てきたから、今の表情はぐっとくるものがある。とはいえ、やはり普段の南沢さんもそれはそれで魅力的なのには変わりない。

「でも何で帰りたくないのかとか、訊かねぇの?」

 ふと疑問に思ったのだろう、南沢さんが唐突に問う。

「南沢さんが言いたくないなら、無理に聞き出したりはしませんよ」
「ふぅん、お前にもそーゆー紳士っぽいとこあるんだな」

 感心したように呟く南沢さん。というか、俺にだってそういうとこちゃんとありますよ。何だと思っていたんだこの人は。
 そんな不満は取り敢えず飲み込んで(折角初めて男扱いしてくれたわけだし)、そうですよ惚れ直しました? そうニヤリと口端を歪めて問えば、馬鹿、とこれまた南沢さんらしい返事がきた。


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方向性見失いました(笑)
何が書きたかったのかも判らなくなっちゃったってゆー…。




2012/02/12 17:38 (0)




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2011.12.08-  

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