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「え!?それじゃあ、ご飯食べてないの〜?」


「め、面目ない…。」

「こ、こんな筈じゃなかったんだけど…。」


夜、テントには項垂れる二人と首を傾げるあずみの姿があった。


「言ってくれれば教えてあげたよー。」

苦笑するあずみに二人は返す言葉もない。その代わり、お腹の音が元気良く返事をした。


「「……。」」

「あらら〜。」


「はぁ、こういう時には寝てしまうのが一番なんだけど…。」

「そういう訳にもいかないよね…。ハァ、なんでここだけこんなに人数少ないのか、分かったよ…。」

そう疲れた顔で振り返る千枝の視線の先には、特大なイビキをかく大谷さんの姿があった。

こんな環境じゃ誰だって寝れやしないだろう。



ぐがー!!!ぐぐぐぐ!!ぐがががが!


イビキはどんどん激しくなっていき、とうとう会話すらも難しくなっていく。


そして、とうとう限界がきた。

「ううう、うあああ!!もう、ヤダー!!逃げようよ!」


「ち、千枝ー、落ち着いてー!」

「落ち着いてられないよ、あずみ!あー…もーいや…!」


千枝を落ち着かせようと歩み寄ったその時だった。

ガサガサ…


外から物音が聞こえた。


咄嗟に千枝へ抱きつくと、千枝も驚いたらしくあずみに抱きつき返しながら外へ言葉を放った。


「だ、誰!?」





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