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帰り道、いつものようにネコ耳フードを揺らしながら、あずみはある店へ来ていた。



「お〜。ここが噂のだいだら!」

「橘には何が合うかな〜。」




仲間となったからにはテレビの中へ行くことになる。


その為には武器がいるということで、あずみは陽介と一緒にだいだらへ来ていた。



「ん〜、でもはなむ〜本当にいいの…?」

「いいって!初回限定サービスだっつーの!」

「ん!じゃあお言葉に甘える〜。…どれにしよっかなぁ。」



初回限定サービスという名の奢り。




今回、陽介と来たのは陽介が武器を買ってくれると言ったからだ。


仲間になったお祝いだ、と笑う彼はなんて太っ腹なのだろう。




裏話として、番長に無敵の笑みで「買ってあげてくれよ…な?」と言われて(脅されて)いたらしいが。






俺って、一体…。





財布を見つめながらトホホと落ち込んでいると、あずみが大きなものを抱えて小走りにやってきた。




「これにする!」


「お〜。これね、……ってこれ!?」






気に入ったの!








いやいや、気に入ったじゃねぇよ。







「大鎌って…。」




あずみが抱えていたのは、あずみの身の丈以上の大きい鎌だった。



「これね、ただの大きい鎌じゃないの!」


キラキラとした目でそう言うと、あずみは鎌の持ち手の一番下を引っ張った。

すると、そこが伸びて鎖が出てきた。



「大鎖鎌!!」



ね?凄いでしょ?



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