page.6

「す、すげぇ…。」

陽介が無意識に呟いた声にクマも同意するように何度も頷く。


「おねぇちゃん…?」


そっと名前を呼ぶと、それはあずみの両手を優しく包み込んだ。

《我はタマモゴゼン。…"今度こそ、守るから。"》

鈴のように高く響き渡った声はちとせの声と被り、タマモゴゼンは橘その人であることが感じられた。


タマモゴゼンは視線を不意に悠と陽介に向けた。


《"この子、よろしくね。"》


そしてタマモゴゼンはそう二人に呟いた後、あずみの中へと消えるように溶け込んでいった。










あの後、私はすぐに意識を手放してしまったらしく、次に目を覚ましたときはなるちゃんの家だった。


そこで私はなるちゃんとはなむ〜にペルソナとシャドウ、そしてテレビの世界の存在を教えられることになった。










タマモゴゼン、私のペルソナ…。


[ 32/61 ]

[*prev] [next#]


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -