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「ずっとずっと、ここで二人で暮らそうよ。ね、あずみ?」


嬉しそうにクスクスと笑う彼女が、怖かった。


だが、頬に添えられた手は懐かしい温もりをもっていた。


自然と溢れだした涙が頬を伝った。


それを見たちとせは、つられたように眉を震わせ、あずみの両腕を強く掴んだ。


「ここなら、私とあずみだけで暮らせるの。私達だけ…。誰にも邪魔されない。」

「お姉ちゃん…?」


あずみは何を言い出すのかと目を見開く。

すると、ちとせはあずみの胸に額を寄せてこう言った。


「……ずっとずっと、辛かった。ただあずみの中から見ることしかできなくて…。私達は双子なのに、一緒に笑いあえなくて…。」

「ん…。」

ただ頷くしかできずにいると、再び腕を強く掴まれた。

それはまるで、あずみを必死につなぎ止めるかのように。


「だから…、ここで一緒に暮らそう?ここなら、私は肉体が持てる!この世界では、私はあずみ、あずみは私!二人で一つなのよ…。」

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