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現在、悠は菜々子を連れて、陽介達とジュネス家電売場へ来ていた。


陽介に菜々子ちゃんも交えて遊ぼうと誘われたのはいいものの、行き先はいつもと変わらずジュネスであった。


「つか、菜々子ちゃんホントここ好きね。"どっか行きたいとこ…"で"ジュネス!"即答だもんなぁ。」


陽介がそう言うと、菜々子は嬉しそうに頬を緩ませた。

しかし、すぐに眉を寄せて悲しそうに俯いた。

「でも、あずみちゃんも一緒が良かったなぁ…。」

「…そうだね。」


一瞬動きを止めた悠だが、そんな態度を押し隠して菜々子を安心させるように頭を撫でた。



実は今朝、あずみを誘いに菜々子と共に家まで行ったのだが、あずみが姿を見せることはなかったのだ。

おかしい、と慌てて言い張る菜々子をひとまず落ち着かせるために陽介達と合流したが、菜々子の不安を拭うことはできていなかった。

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