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もうすぐやってくる悪夢。またの名を中間テスト。

せっかくのゴールデンウィークを返上して周りが必死に勉強している中、あずみ達はジュネスへと来ていた。

いつものネコ耳フードを脱いだ彼女は、フードコートで辺りを見渡し誰かを探しているようだった。

「お〜い、橘!こっちこっち!」

「あずみ〜!」

そこに声をかけたのは、私服の花村と千枝だった。



「んふふー、久々のお呼ばれだ〜い!」

立ち上がった二人の後ろにも見える三つの人影に満面の笑みを向け、あずみは小走りでそのテーブルへと駆け寄った。


「最近、一緒にいられなかったでしょう?あずみに寂しい思いさせちゃったから、今日は皆で遊ぼうってことになったの。」

雪子の隣に腰掛ければ、雪子は笑ってそう言った。

あずみは思わずつん、と鼻が痛くなって目が充血してしまったが、悟られないようにニカリと笑った。


ふと前を見ると、小さな女の子と目が合った。

するとその子は目を丸くして驚いた。

「あずみちゃんだ!」

「菜々子、あずみのこと知ってたんだ?」

月森が菜々子に問い掛けると、菜々子は嬉しそうに笑った。

「うん!よく一緒に遊んでくれるの!菜々子、あずみちゃんだいすき!」

「んー!私も菜々子ちゃんだいすっき〜!」

ニコニコとお互いに笑い合う二人から本当に仲良しなのだと伝わってくる。


まるで姉妹のような姿にあずみの隣に座っていた花村が「やっべ、可愛い…」と密かに漏らしていたとか。






意外なあずみの交遊関係が発覚した…。

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