裏・再生三万回越えよりもリアルな一回
えっちぃ過ぎて献上できなかった編
若干続編風味にSHI-MOトーーークッ!!
放課後、部活に行く前に3Bの前を通ったらたまたま仁王ひとりだったから、中に入った。
「ナニコレ?」
ポータブルDVDプレイヤーにかじりつく仁王の頭をノーラベルのDVDで叩いてやった。
「…なんじゃ、幸村か。今イイトコなんじゃ。」
ホレと画面を向けてきた、またアニメだ。
「仁王ってアニメで抜けるの?」
ピンク髪の魔法少女っぽい子がビリビリなコスチュームで触手にヤラてる。
「俺、アニメ声が無理。」
変に甲高い声に逆に萎える。
ストーリーか設定が面白ければ、ちょっとえっちぃアニメな認識で見ることもあるけど、基本、アニメでナニっていうのはない。
「俺もあんまアニメは好かんけど、友達がこのゲーム攻略できん言うから、今アニメ版にヒントないんか見てんじゃけど……、うわぁ…。」
「あー…、あり得ねぇ…。」
触手と植物を勘違いすんなよ、つかこの花球根で増えるし、菌じゃないし、ここまでなったら冬虫夏草だし。
「ブンちゃん、これで抜けんじゃと。」
「…俺、自分の友達が将来犯罪者になったらヤだな。」
ぶっかけもぶっかけ、ぶっちゃけみょうばん湯に浸かってるだけ、硫黄のお風呂でもいいよ、あえて牛乳風呂は外すチョイス。
丸井、けっこーヤバ気な願望持ってるからなぁ、俺比で。
よく魔王だから調教しそうと言われるが、普通が一番だよ普通が。
むしろ俺が調教されたいよ、うちの父さんみたいに母さんに強く言われてゴミ出ししたり、夜中にハーゲンダッツ買いに行かされたり、ちなみに幸村家の暗号はハーゲンダッツだと気付いた中一の春。
こうやって大人の階段登るんだな、うん、うちの妹、ハーゲンダッツ好きだし。
「で、幸村はこれじゃ満足せんと?」
俺が突き返したDVDをヒラヒラさせる仁王はプレーヤーの電源を落としてニヤニヤ笑ってきた。
ネットで初日とかで再生回数三万回越えとか、マジで?本気で?どこが?
「本番までが長いよ。しかも不倫物とか、誰チョイスよ?」
45分あるうちに20分もストーリーだよ、確かに女優さんもいかにも人妻!ってカンジのむっちりした体がエロかったけど。
やたら設定が凝ってて複雑で、普通のドラマとして見ちゃったよ、しかも半端に二巻とか一巻から最終話まで見たくなるくらい展開が気になるよ。
「柳はこれで抜けるらしいぜよ。」
「……、分かる気がするけど聞きたくなかった。」
柳って不倫とか脅迫とかドロドロした設定とか好きだもん、前借りて後味の悪さにこれで抜いた俺は罪悪感だったよ。
(はっ?!それが狙いっ?!)
「後意外に真田も不倫物がイケるっぽいのはマジビビッたぜよ。」
「柳生もでしょ?なんであの辺は報われない関係が好きなんだか。」
妄想なんだからさ?理想の彼女とハッピーな感じでイチャイチャベタベタヤリまくるって考えはないの?抜くだけ抜いて精神的にモヤモヤ残るのがナニがいいんだか?
「そう言や、真田の兄ちゃんの特撰SD回って来たナリ。アレはマジで抜けた。」
「…そう。」
親指を人差し指と中指に挟んだ仁王は知らないから笑顔だ。
「なんぞ真田は手放したんじゃろ?幸村も見たのに、なんぜよ?」
「…仁王、世の中には知らなければ知らなくて済むこともあるんだよ。」
知らない幸せって奴だよ。
大分部員たちに回ってコピられてるとか、まぁ、それは俺の知ったことじゃない。
「ありゃ、永久保存版ダニ。真田にゴチって言っといてナリ。」
「…気が向いたら、ね。」
言えるか、白髪童貞が!!
自力でオカズを探せそうにない真田がなんで手放したかって?!
それゃ、兄嫁に似てたら都合悪くて見れない抜けない所持できないの三ない運動っつーの!!
俺も真田から貰ったけど、小さい頃からお義姉さんにお世話になってて、身内に近い感覚の女性だからそういう感情持つ自分が許せないんだよ!!
「アニメ派のブンちゃんで、赤也もアニメじゃろ?あいつ、女には毛が生えないって信じとるらしい。」
「ぶっ?!」
赤也、お前…、小さい時はママと一緒にお風呂に入っただろうが。
ヤリ漫画ばっか見てるから、変な知識だけついてくんだよ。
第一、男だってどんなに溜めてもぶっかける程出ないから。
「ジャッカルは?金髪巨乳でダイナミックなセクロスがお好み?」
ジャッカルはシャイだから自分からそういうことを話せないんだよねぇ、巨乳好きって白状させたけど。
俺も好きだよ、おっぱい。こう、手のひらに収まる感じの?
「ジャッカル君は日本のAVは世界に誇れるクオリティの高さと言ってたナリ。」
「レッドカーペット的な?」
そういうのあったらなぁ、部門別とか?
「幸村、洋物見たことないんか?」
「ない。」
「なんかただヤッてる的なヤツが多いんじゃ。しかも不自然におっぴろげで、あー、そうですか?みたいな」
「隠すエロさみたいな?」
古典の先生が言うには、平安時代は御簾から見えた髪の先で欲情したって言うくらいだから、日本人的イマジネーションは凄いね?毛一本でどんな女性か想像して抜いけるんだもの。
「携帯のシークレット機能はオトコノコのオトモダチ。」
「死ね。」
「痛いナリ〜。」
また無意味に挟んだ親指を見せる仁王にデコピンを食らわせた。
「ゆきたんのおぱーいでぱふぱふしてちょ。」
「マジブッコロ。」
俺の胸はスーパーフラットだよ、てか鍛えられた胸筋で抜いてやろうか?…いや、そしたら妹が大好物なBLじゃん…、それヤだ、絶対ヤだ、白髪童貞マジ存在消す。
あとさ?た〜まに俺を女だと勘違いして胸を触ってくる奴はイップスなんかしない、玉蹴りで充分だ。
「やっぱりきょぬーに限るのぅ。パイズリは男のロマンじゃ。」
ご満悦で携帯で動画を再生する仁王のどこがヤリチンなんですかね?もう前屈みなんですけど、俺の目の前でシコるなよ。
「それで制服だったら最高じゃぁ…。制服って言ってもJKJCじゃなくて、職業系な。CAとか婦警さんとかファミレスの店員とか…。コンビニもアリじゃぁ…。」
「コンビニにねぇ?」
最近遠回りして帰ってる仁王は毎日コンビニに寄ってるって話は彼の参謀様から聞いてるよ?
珍しく柳絶賛の美乳で黄金比の女体の持ち主のコンビニ店員さん、俺も見たい。
今日辺り仁王の後をつけてみよっと。
でも、これだけは譲れない。
「俺、セーラー服に憧れるな。」
ホラ、大人ぶっても所詮俺って中学生だし?
うちの学校ブレザーにジャンパースカート、つい最近までジャンバーだと思ってたから、なんていうか、園児服みたいで色気を感じない。
大会で他校の、しかもセーラー服の女子を見た時の衝撃は忘れられないね、主に神の子的な?
「幸村、おまん…、」
「なに?」
急に息を飲んで信じられないと言いたそうな顔で見上げてきた仁王は、
「意外とオッサンナリ。」
「…スコートガン見してる柳生よりはマシだよ。」
お前の格好でな、とまで言わなかった俺って友達思いじゃない?
〜〜〜〜〜〜〜
ものっそ別館の設定引き継いじゃってる話になっちゃった、真田と柳。
幸村が絶賛男の子中になっちゃったのは、これまた別館の幸村連載のせいなんて言わないんだからねっ?!
二人と関係なく、丸井と切原がアニメ派で、切原はまだ加工無しの肌色DVDは見れない思春期だといい。
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