どうする？やる？
「柳せんぱい…。」
「赤也、何も言ってはいけない。」
「でも…。」
「今精市に話し掛けるとどうなるかその身で分かっているだろう？」
「あ、真田ふくぶちょー…。」
「弦一郎は良い。彼奴には少し世間の荒波を教えておかねばならないからな。」
「いや、…でも…。」
「心配するな。あの程度で音を上げる様では皇帝の名を返上する事になる。」
「…俺、見てられないッス…。」
「赤也、これも試練だ。」
「…柳せんぱいも、あっち側なンスか？」
「ふっ、…想像に任せる。」
「そんな!!想像したくないッスよ!!柳せんぱいが鼻毛を抜いてるとこなんか!!」
「抜くのはいけないな。傷付いた毛穴が化膿するかも知れないので、ハサミでカットするのが──」
「い〜や〜だ〜!!柳せんぱいは鼻毛も髭も生えないんだ〜!!」
「あらら？赤也にはショッキングだった？」
「…幸村、いい加減鼻から鋏を抜け。」
「…赤也の中で俺はどういうイメージなのだ？」
「お、俺も赤也と同じだぞ？」
「髭の生えた柳なんか想像したくないしね。」
「キェェェェー!!」
「……精市、弦一郎、…。」
真田の鼻毛を切ってあげる幸村と、それを見ていた柳と切原の話。
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