一日恒例校門前検査
「…今年もこの季節が来たな。」
「そうですね。冬の風物詩でしょうから。」
「校則では許可されているんだがな…。」
「毎年校外から苦情が来ているそうですよ。」
「気持ちは分かるが、クリアはしているからこちらも問題にできん。」
「履き物は靴箱に収まる丈と生徒手帳に明記されていますからね。下手に議題で取り上げると女子から猛反発が来ますよ。」
「…女子に勝てんからな。」
「ですが、品が無いですね。」
「どうにかならんのか、あの馬の足は。」
馬の足=シープスキン調のブーツ
管理人の地元の男子には意外に不人気だったのが不思議で、彼らが「馬の足」と揶揄していた。
真田ならあのベージュ色を見て言いそうだと思った。
結構どこの学校に苦情が行くそうです、先生も面倒で言わなかっただけで。
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