■ SSまとめK
お題『同棲』
結婚前の女の子が男と暮らすなんて…というのは田舎の母の考え方で。
もちろん私もずっとそう思ってきた。だけど…
「や、ナナコまだ起きてたんだ?」
「鍵かけたはずなんですが」
「オレには関係ないよ」
勝手に侵入して住み着いてる分にはどうしたらいいのでしょう。
「家賃ぐらい出すけど?」しかもありがたい。
※
お題『下着』
最近のイケメンは女性に下着をプレゼントしたりするらしい。
でもやっぱり私はなんだか抵抗がある。ヒソカに貰ったら笑ってぶっ飛ばせるけど、特にイルミは。
「…えーと、ありがとう?」「なんで疑問形?」
「だって…ねぇ?」
ドッキリです、って誰か言って。お願いだから。
※
お題『パンチラ』
「あ、見えた」
風が吹いて、ナナコのスカートがめくれた。しかも、とっさに彼女が押さえたからモロじゃなくてチラ。
「案外可愛いの履いてるんだね」
「言わなくていいよ!っていうか、今の一瞬で見えたの!?」
「まあね」
「…なんで格好つけてんの」
オレの動体視力を舐めてもらっては困る。
※
お題『勘違いにも程がある』
「え、えっ…イルミ、まさか…男だったの!?」
彼女とは仕事の関係で知り合ってから3年経つ。大雨にうたれて服がぬれてしまったから、水気を絞ろうと上着を脱いだのだった。
「え?え?男?それとも貧乳?」
「…死にたいの?」
「ごめん、Aはあるか」「死ね」
彼女の誤解を解くのには骨が折れた。
※
お題『怒らないでよ』
「ねぇってば」
彼女に無視をされてかれこれ三日。そろそろ機嫌を直してほしい。
「そう怒らないでよ」ちょっとふざけてみただけじゃないか。
「もうしないよ」
もうお前の食事にこっそり媚薬を仕込んだりしないから。「許してよ」
※
お題『混浴』
露天風呂付きの部屋にしたら、せっかくだからと入ってくれるだろう。
結局オレの思惑通り、初めは渋っていた彼女も最後には折れてくれた。
「湯船にタオルつけるのはよくない」
「いいじゃん二人なんだから」
「その台詞そっくりそのまま返すよ」
ねぇ、二人なんだから、いいでしょ。
※
お題『泡風呂』
見えそうで見えないのがいい。
後ろから抱きしめてやると、彼女は恥ずかしいのか逃げようともがいた。
「だめ、じっとして」「ちょ、イルミ!」
「ぬるぬるしてるからヤりやすそうだね」
「だから嫌だったのよ!」
「ふぅん」
イルミとは二度と入らない、と言われたから、また入りたくなるようにさせてあげる。
※
お題『イルミさんが歌を歌ってみた』
「うーん、綺麗な声なんだけどな…」
歌えとしつこいから歌ってみたのに、彼女は複雑そうな顔になった。
「抑揚がないのよね、お経みたい」
「お経って?」
「あー、ジャポンのね、死者を弔う呪文?的な…。うーんなんて説明したらいいんだろ」
「へぇ」
なんでオレがそんな異国の呪文を唱えられるんだよ。
※
お題『色気』
「イルミのほうが色気あるって言われた…」
帰ってくるなり彼女が凹んでいるからどうしたのかと思えば…。
「誰に?」「ヒソカ」「相手にするなよ」
だって、オレとしてはナナコに色気がありすぎても困るんだし。
「お前に変な虫がつかないほうがいいだろ」
「イルミ虫」「…」
オレいいこと言ったと思うんだけどな…。
※
お題『メイド服』
「うちの執事は基本、スーツだからさ」
着てみてよ、と渡されたメイド服。言われるまでもなくお宅の事情は知っているが、だからと言って私が着る意味がわからない。
「給料でる?」「いいよ、だけどお金を払うからにはそれなりのことしてもらうからね」
はい、と渡された小切手。完全墓穴掘った。
※
お題『今日のにゃんこ』
「よし、猫カフェ行こう」
最近彼女は毎日のように、色んな猫に会いに行く。
「昨日はね、三毛猫っていうジャポンのにゃんこだったんだよ」「そう」
オレはそれが気に入らない。だから出かけようとした彼女に後ろから抱き着いた。
「今日はオレがいるでしょ」せっかく仕事がオフなんだから。
「今日のにゃんこはイルミだね」
※
お題『お気に入り』
もうあれこれ言われすぎて、どれがヒソカのお気に入りかわからない。
「ナナコって、ヒソカのお気に入りだっけ?」
「違うよ、イルミのお気に入り」
「え、そうなの?」知らなかった。
「…ん?」一瞬騙されかけたけど良く考えたら何自称してるんだこいつ。
※
お題『ハンター×ハンター』
実際見てるとさ、キルやあのお邪魔虫も何ハンターな訳?
父親を探すって親父ハンター?親父狩りだよ?物騒でしょ。それならまだヒソカの方が青い果実ハンターだよね。
題名のこともあるし、ハンター名乗るなら何かを狩りなよ。え、オレ?うーん、じゃあ今夜君のハートを狩りに行くよ。
もちろん物理。
※
お題『連載再開について』
おそらくオレは出ないから関係ない。
と、言いたいところだけどキルのことがあるから気になるかな。無理に働かせて完結しないまま終わっちゃうのも困るし、絵が上手ければオレがいっそ続きを書きたいよ。
…ん、待てよ。となるとオレが自由に結末を決められるのか。悪くない。
そうだ、冨◯を操ろう。
※
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