- ナノ -

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いやこれ、昔挫折した作品のリメイク(原型は7話まで)だったのでこの過去編の一区切りつけられただけでもめっっっっちゃ達成感あります。お前の仇は取ったよって、過去の私に言ってあげたい。おめでとう(エヴァ拍手)、ありがとう(シンジスマイル)

おそらく原作のゲームを知ってる方しか読んでないと思うので説明は要らないと思うのですが、もうね原作設定自体がド鬱でシンクの立場に救いがないのよ。なので過去に挫折してしまった理由は、どう幸せにしたらいいのかわからん!こんなの手に負えない!となったことだったんです。だって、『生まれた意味を知るRPG』で生まれてきたこと自体を憎んでるキャラって……そんなんじゃあ殺せばええんか?となりますけど、そういうのじゃないじゃん! 私はシンクに生きていてほしいですし。
これから原作沿いでそういうとこも含めてできるだけ回収していけたらな〜と思うので、過去編終わって安心している場合じゃないんですよね。

そして、過去編、過去編と言ってますが実は私の中ではここまでで既に2部構成っぽい認識をしていて、以下がお話を書くにあたってプロットとして書いていたメモになります。


――――――――――――
1.共同生活編
⇒ 二人の距離が近づく話

<盛り込みたいイベント>
・訓練
・ナマエ 特務師団に異動
・カースロット
・被験者イオンとの和解
・七番目イオンとアニスとの交流
・同情ではなく仲間意識(シンクはちょっと執着にも似た感情)
・ナマエは被験者イオンが好きという誤解


2.配属編
⇒ 離れたことで、お互いへの思いを実感
  同時に人間関係が広がる話

<盛り込みたいイベント>
・シンク 第五師団への配属
・新しい仮面
・アッラルガンドという男
・人間関係の広がり(ラルゴ、ディスト、リグレット、アッシュ)
・アリエッタとの和解
・シンクに対するナマエの心境の変化
・被験者イオンの死

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たぶん、だいたい盛り込めているはず。話数で言うと、1〜47話が共同生活編、48〜83話が配属編って感じでしょうか。イメージとしてはまず二人の信頼関係を作って、それから他の人間との摩擦のなかで夢主もシンクも成長して行ってほしかったんですよね。原作前ということで若干シンクも幼いというか、感情的に書いちゃってるけど、本来我慢したり斜に構えるんじゃなくて、こうして盛大に周囲に当たり散らしてほしかったんです。それが子供の特権で、あるべき成長の過程だと思ってます。(序盤、だいぶ夢主が被害にあってるけど……)

そして、プロットを見てもらったらわかるんですけど、配属編に夢主の過去話とか、最後好意を自覚してレプリカ世界作ろうぜ!いぇーい!みたいな展開は当初まったく構想になかったんです。正直、惚れた腫れた以前の「安全の欲求」や「社会的欲求」が満足に満たされていない子たちだったので、まさかこんなに早く仲良くなれるとは私自身思ってなかったんですよね。

私は夢主やキャラの思考などは基本的なバックグラウンドだけ押さえておいて、あとはどんな風に考えるか、行動するかはその場で彼らに任せるタイプなんですが、わりと今回の夢主は無茶苦茶と言うか、だいぶ世間とはズレてて驚かされることばっかりでした。後々、預言を滅ぼすだけじゃなくて人類と天秤にかけて苦しむのかなぁとかニヤニヤしてたのに、まさかのレプリカ世界わっしょい!派だったので、私も困惑……。この子もまだ十二なんでしょうがないですけど、だいぶ視野狭いし極端思考だなぁ、と。そしてたぶん、恋愛においては弊サイトきっての残念ヒロインである可能性が急浮上したな、と思いました。最後、「帰ろう」じゃなくて「撤収しよう」なのが、あのさぁ……って感じで。
まあ、恋愛よりももっと重たいものをぶつけてくれているので、ある意味今後が楽しみではあるのですが……。

自分で書いておいてだいぶ他人事のような語り口ですが、本当に結構他人事な感覚で書いています。だから私自身も、これから先お話がどうなるか、毎回楽しみなんですよね。

もしこの先の地獄(最後はちゃんとハピエンになるよ)にもお付き合いいただけるようでしたら、どうぞよろしくお願いいたします。

2022/07/18 20:25
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