私を知ってる人は、というか取り扱いのお相手見たらわかると思うんですが、主人公側の光の理論に惹かれることってあんまりないんですよね。

でもさぁ、主人公のロイドくんさぁ、ほんとに欲しいタイミングで一番言ってほしかったこと言ってくれるじゃん？　人たらしの権化じゃん？　コレットちゃんも健気だし、ジーニアスも思いやりに溢れてるし、リフィル先生も大人として優しく、時に厳しく見守ってくれるし、クラトスはなんだかんだ父親してるじゃん？　しいなも最初は敵だけど根っこが善人オブ善人だし、プレセアも辛いことを真っすぐに受け止めて強い子だなって思うし、リーガルさんも誠実で一途で仁の心に溢れてる。

　ゼロスは主人公側かどうか若干、それこそしいなよりも微妙なラインだけど、おちゃらけた態度のわりによく人の気持ちを察しているし、やっぱり根っこは良い奴なんだろうなって思った。なんか、みんながすごい眩しかった……。ラスボスに至るまでの、ひとりひとり仲間がロイドを先に行かせる演出も最高だし、心が惑わされそうになって、ロイドの言葉で救われるのもすごいよかった。よかったよ……。

　でもミトスの件もなんとかならんかったんですかね……。確かに、居場所が欲しかったというお題目では許されないレベルのことをしたかもしれないけど、それまでの流れでロイドがめっちゃ救ってくれるから、ミトスのこともついつい期待してしまった。敵なのにね。
　賛否両論ある「どこでもいいさ」は、ロイドのような諦めない心を持っていれば本当に「どこでもいい」と思えるだろうし、ハーフエルフに抵抗のないロイドで、パーティも差別しない人ばっかりだったからこそ、諦めないでいれば世界のどこかには絶対に受け入れてくれる人がいるはず＝「どこでもいい」と思って言ったんだろうなと感じて、うーん、ミトスとはすれ違いと言えばすれ違いかもしれない。

　すれ違いは結局、「皆ロイドみたいに強くないんだよ」「心の弱さは罪なの？誰もが強いわけじゃない」に帰結するんだなぁ〜〜。あ〜〜。

　私はもともとヒール側に肩入れしがちなので、ミトスにがっつり共感しちゃいましたが、ミトスも人間のクラトスがずっと否定しないで傍にいてくれたことに気づけたらもう少しよかったのになと悲しい気持ちになりました。姉さまの件がでかすぎるか……。でも四千年だよ？　クラトスの存在も十分居場所だったと思うよ。わーん……。
　
　いやはや、シンフォニアの心の揺さぶりすごすぎて、名作と言われるだけのことはある。ほんとにリメイクお願いします。できれば大画面でやりたいので、PC版ください。アビスもPC版ください。もう一回買います、３DSは目がきついです。駄目ならswitch版でもいいです、モニター繋げるんで。そんな感想。

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