- ナノ -

■ 

まず、さっきも言ったけど巻頭カラー絵について触れさせて!
このメンツ久しぶりすぎません?レオリオ、ゴン、キルア!しかもそれぞれの吹き出しで自虐ネタ(?)仕込んでるのがもう読者サービス過ぎて、冨樫先生ほんと好き!!!って気持ちで溢れました。

キルアの「オレ、今どこ?」はこっちが聞きたいよ!!って笑うし、ゴンの真顔で「あ、オレ、念遣えないんだった」もそう!それ気になってんだよ!って感じだし、レオリオのストレートな「出せコラ」も彼らしくてすごく好きです。でもレオリオは船に乗ってるからそのうちね。確か、第三層の中央医療室にいるんでしたよね?イルミさんと連続殺人犯のルイーニと同じ階だから心配しかないけど、レオリオはきっと一生懸命自分にできること頑張ってると思う。お人よしすぎてちょっと心配になるけど、またこれからの本誌で彼のそういう姿が見られたらいいな。
欲を言うならクラピカもここに混ぜて”メイン4人組”としてほしかったけど、彼は今本編出てるし、ネタに走ってる場合じゃないもんね。
本編読む前から巻頭カラーでほんとにテンション上がっちゃって、懐かしいメンツが見られた嬉しさと、彼らが今置かれている厳しい状況を考えて、ほんとに胸が詰まる……。なるほど確かにこれは神回の予感だわ……と期待してページをめくっていきました。


さて、そうして始まった本編ですが、場面は第三層中央警察署。
前回、フウゲツ王子の身柄が確保され、ミザイによる取り調べが行われています。前の時にも思いましたが、このフウゲツ王子、ゴンに似てるんだよな……。
性格的に気弱で泣き虫な王子かと思いきや、口を割らない意志の強さ、というかもはや頑固さもあるし、可愛い。推す。なんとか助けてあげてほしい。
ただ、やはりこの逃亡はフウゲツ王子の独断専行だったようで、センリツの計画的にはまずい様子です。フウゲツ王子の念獣は具現化よりの特質っぽいですが、もしも彼女自身が念能力に目覚めたら、性格的に彼女は強化系だったりするのかも。

そして明かされたカチョウ&フウゲツ王子の念獣の能力は、”行きと帰りの扉”を作る、二人で一つの空間移動系能力と判明しました。幼い頃の遊びが反映されているとは……やっぱりそういうバックグラウンドが反映される念ってすごく面白味があるな。やっぱり二人は昔から仲良し姉妹だったみたいで、ものすごく嬉しいです。この二人が接触できれば、この船という密室――すなわち継承戦からの離脱も可能ですよね!(もっとも、継承の儀でついた守護念獣が、意思、場所共に継承戦から離脱した人物に憑き続けてくれるのか、という疑問もありますが)

とりあえず今のところは日曜の晩餐会まで監視がつきます。一方のセンリツは晩餐会での演奏に向けて、セイコ王妃と新たについた監視の男の前でフルートを演奏しました。彼女の腕前は絶賛され、セイコ王妃が館内放送についてもバックアップしてくれるようです。これでひとまず計画の実行にはこぎつけた模様。

そして見逃せないのが、この監視の男。センリツの腕前を褒めるだけでなく、「”君”……と王子の力になりたい」と。
はぁ?なんだ?初対面で口説いてんのか?この緊迫した状況で、善意から協力したいという謎の姿勢を見せてきます。独立した司法機関とは言いますがね、独立した機関であるハンター協会すら今は信用ならないってのに、信用できますかい!と。そもそも機関自体が独立してたって、王位継承戦が生み出す権力の流れや暗黒大陸の資源など、個人単位でも旨味となるものはいくらでも転がってます。全然信用できない。

しかも何が腹立つって、こいつは協力の動機を”センリツの演奏に心動かされたから”としていることですよ。そう言えば容易に心を開くと思ったんでしょうね。ええ、そうですよ。私もセンリツの心音分析を聞くまで、「やっぱりセンリツの曲を聞いて、そういう風に思ってくれる人もいるんだ!」って嬉しくなりましたもん。なんなんだよ、くそっ!人の気持ちを弄びやがって……センリツの演奏素敵だろうがよ!!演奏褒められたら嬉しいだろうがよ!それが分かっててああいう言い方をしたのなら、頭が良いのは認めるけれど性格悪いよ……。(まだ操作されてる可能性はあるみたいだけれど)
あぁやっぱ船内は疑心暗鬼でいるしかないんだな、と思うとショックですが、センリツの能力はやはりチートですね。カチョウ&フウゲツ王子をなんとか逃がしてあげてほしいです。


そして場面は変わって、第8皇子サレサレ。一番欲に素直そうな王子のお部屋です。
彼の念獣は操作系の誘導型で拡散式……!待って、最近操作系だけやたらと要請型とかなんか分類増えてない?念の奥が深すぎて、念能力考えるの楽しすぎる……。

サレサレのところに派遣されている第1王子の私設兵リハンは、相手の念を推測、考察することで対抗する念獣を具現化する”異邦人”の能力です。既にリハンはサレサレの念獣の能力を細かく分析済みの様子……サレサレの能力は好感度をあげるもののようですね。ちょっと気になったのが、側近のように好感度MAXから始まっても分身つくるのに8時間もかかるのか、ってとこですが、確かに独裁国家にはうってつけ。でも、うーん……いくら人気だけあってもトップが遊びたいだけの無能じゃ国の未来はないよなぁ。こいつには王様になってほしくない。
そう思っていたらリハンの”異邦人”がぱくっと念獣を捕食してくれました。”異邦人”はわりとグロテスクな姿かたちでしたが、目がくりっとしていてどことなく愛嬌もある。これにてサレサレは念的には丸腰。しかも反動で48時間念能力が使えなくなったリハンの代わりに暗殺特化型の私設兵ウショウヒが送り込まれることになったので、継承戦からの離脱――死亡が待ったなしです。ここから逆転はちょっと……厳しいかな。ここにはクラピカサイドの護衛もいないし、彼はすぐに退場することになるかもしれません。

そしてこのウショウヒはどうやら元はフウゲツ王子のところに派遣されていた模様。私設兵は互いの念の詳細までは明かしていないのか、ウショウヒがリハンにフウゲツ王子の念獣の詳細を話したことで、フウゲツに対する”異邦人”は無力化されました。ナイス!!
でもこのウショウヒという奴はなかなか人格に問題があるようで、殺しを楽しんでやってるみたいですね……。まぁ、暗殺者としては精神的にしんどい潜伏期間を楽しめるのはいい素質です。ただちょっと、メインキャラじゃない殺し=楽しい系は雑魚臭がするぞ。

彼の念らしきものには”殺人を無害にする方法”と”虫射球”が出てきましたが、前者にはいつものようにルビがふられていなくて、これは念能力名なのかちょっとまだよくわかりません。
とりあえず”殺人を無害にする方法”の効果範囲は半径20mで、”虫射球”は気づかれない限りついたままのようです。

”虫射球”は念能力者かそうでないかで、効果発動までの潜伏期間に差が生じるらしく、簡易念能力者判別装置としても使える模様。フウゲツ王子は念能力者でないので、まだ効果発動までに猶予はありそうですが、これを聞いていると彼の暗殺は”虫射球”のほうで行われるのでしょうか。じゃあ”殺人を無害にする方法”ってなんだ?こちらのほうが半径20m以内と条件が厳しいし、強力そうな念なんだが…… うーん。ルビもないし今のところは謎ですね。
一つの念能力の中に色々な形態があって、それぞれ名前がついているタイプなのかもしれません(フェイタンのペインパッカー(受けたダメージを返す能力)のうちの一つがライジングサン(オーラを熱に変えて攻撃する)的な)
やっぱり念能力は難しいですね。まぁそこが魅力なんですけど。

とにかくウショウヒはフウゲツ王子から離れてサレサレ暗殺に向かいましたが、依然としてフウゲツ王子には”虫射球”がついているので油断ならない状況というわけです。

そして最後に流れた”密航者を拘束し、警報は解除”というアナウンス。
私これ一瞬、フウゲツ王子の身柄が確保されたことを指しているのかと思ったんですが、そもそも警報が出ていたのはルイーニを捕らえるためでしたよね。
その包囲網についでに引っかかったのがフウゲツ王子で、皆驚いたという話だったはずです。(確保後にフウゲツ王子の部屋が空であることを確認しているので、最初からフウゲツ王子探しのために各層の移動を制限したわけではない)

つまり、このアナウンスはルイーニが捕まったということでよろしい?次回はその関連の話なのでしょうか。自室待機が解除されたし、これでイルミさんも自由に動けるね!と思うとまた来週が楽しみです!!


2018/09/22 14:10
[ prev / next ]