炬燵と君




留三郎自家製の炬燵に入りながら俺は蜜柑を食べていた。何故か羽衣を二人で共有し留三郎が俺に抱きついた状態で。

まあ、あったかいから文句はないのだが…………。
少し、いやかなり恥ずかしい気持ちになる。






「文次郎ー、俺にも蜜柑剥いてくれー。」

「甘えんなバカタレ。」







いつも以上に甘えたな留三郎に若干笑いが溢れる。
仕方なしに蜜柑の皮を剥いてやる。
そうすれば奴はギュッと先程よりも強く俺に抱きつくのだ。
心地良いと思ってしまう自分に苦笑する。
このまま続けばいいのになあ、とか思う。





「ほらよ、皮剥いてやったぞ。」

「おっ、有難よ!お礼に接吻してやろうか?」

「切腹の間違いじゃないのか?」

「ひでぇ!」






文ちゃん冷たい!!と耳元で愚痴る留三郎の所に振り向き、留三郎の口にまるごと蜜柑を入れ塞ぐ。
ふがふが言いながらそれを咀嚼する留三郎の姿はまるでネズミのように頬いっぱいに物を含ませていた。
思わず吹き出してしまった。

ゲラゲラと腹を抱えて笑っていると顰めっ面をして俺の頬を引っ張る留三郎。地味に痛い。






「はなしぇ、ほめさふろー。」

「蜜柑まるごと突っ込んだお返しだ!!」






軽く笑う留三郎に負けじと空いた手で留三郎の頬を引っ張る。
変な顔してんなこいつ…俺もか。
なんて暢気な事を考えながら手を離すと留三郎も手を離す。
二人微笑みながら、唇に接吻を落とした。







「あったかいな。」

「あぁ………とても、あったかい。」









炬燵と君
(心身共に温まります。)






---以下コメント---
だんぼーるのネコのみこう様から4000打祝いをいただいてしまいましたよ!(゜Д゜;≡;゜Д゜)

めっちゃうれしいです///
あれですよね、このまま炬燵プレイに走るんですよね、わかります(^p^)
炬燵プレイたまんない
見えない攻防が…うん////←

ほんとにありがとうございました(*´∀`*)
これからもイロハ歌留多をよろしくお願いいたします!
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