プロローグ



『丑三つ時に家から出ちゃいけないよ。じゃないともうコッチには帰ってこれなくなるからね』



小さい頃、ばあちゃんが言っていた脅し文句は自分には関係のないことで、覚えていても意味ないと思ってた。それに、そんな話嘘っぱちだと思ってた。

でも今、高校生活最後の夏休みの今はその言葉を信じてれば良かったと心底後悔した。


「…見える、の?」
「こりゃ驚いた」


神社の前に妖二匹、私の前に立っています。


嗚呼、日本の八百万の神々様。今までの御無礼をお許しください。



私に日常をください。






こうして始まった私達の物語。


やっぱり年寄りの話は聞くものですね。






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