「あの首飾り…」
「む?如何した佐助」
「あの翠とかっていう猫又が言ってた首飾りだよ。確かに3人ともずっとつけてるよなぁってさ」
佐助が某の隣で洗濯物を畳みながら呟いた。
「うむ。佐吉殿は蒼夜殿から頂いたと仰っていたな」
「外すなってくらいだし呪いでもかかってんのかね」
「蒼夜殿は陰陽師。我らの考え付かない守護の術など星の数ほど存じておられるのだろう」
「旦那は気になんないの?あの首飾り」
「気にならぬとは申さん。しかし某が干渉して良いものとも思えぬ」
「旦那にしては珍しいね。蒼夜の旦那に何か言われたの?」
「蒼夜殿には言われておらぬ」
「じゃあ誰?」
「片倉殿だ」
思ってもみなかった人物だったからか佐助の眉がピクリと動いた。
「片倉の旦那が?ふーん…何て言われたの?」
「何と言われたというか…某も気になりしばらく佐吉殿の首飾りを眺めていたのだ」
『真田、何ぼやっとしてやがる。廊下の真ん中に立つな』
『ややっ!申し訳ござらん!…少しばかりあの首飾りが気になっていたのでござる』
『首飾り?…ああ、佐吉たちのあれか』
『うむ。蒼夜殿から頂いたとは聞いたのでござるが…』
『…何のためにつけているかは知らんがあれは一種の結界だ』
『結界、でござるか?』
『あいつらの身体にまとわりつくようになってやがる』
『な、何故片倉殿はそれがお分かりに…!』
『ウチは元々神道の家系だ。陰陽道は知らんがあれくらいなら分かる』
『な、成る程…』
『そこまでソッチの才のねェ俺でも感じ取れるくらいだ。それだけ強力だってことだろ』
「ふーん…結界、ねぇ…」
「うむ。しかし蒼夜殿のことにござる。害になるようなものではなかろう」
+首飾り+
((余計なことをしなければ良いが…))
「む?如何した佐助」
「あの翠とかっていう猫又が言ってた首飾りだよ。確かに3人ともずっとつけてるよなぁってさ」
佐助が某の隣で洗濯物を畳みながら呟いた。
「うむ。佐吉殿は蒼夜殿から頂いたと仰っていたな」
「外すなってくらいだし呪いでもかかってんのかね」
「蒼夜殿は陰陽師。我らの考え付かない守護の術など星の数ほど存じておられるのだろう」
「旦那は気になんないの?あの首飾り」
「気にならぬとは申さん。しかし某が干渉して良いものとも思えぬ」
「旦那にしては珍しいね。蒼夜の旦那に何か言われたの?」
「蒼夜殿には言われておらぬ」
「じゃあ誰?」
「片倉殿だ」
思ってもみなかった人物だったからか佐助の眉がピクリと動いた。
「片倉の旦那が?ふーん…何て言われたの?」
「何と言われたというか…某も気になりしばらく佐吉殿の首飾りを眺めていたのだ」
『真田、何ぼやっとしてやがる。廊下の真ん中に立つな』
『ややっ!申し訳ござらん!…少しばかりあの首飾りが気になっていたのでござる』
『首飾り?…ああ、佐吉たちのあれか』
『うむ。蒼夜殿から頂いたとは聞いたのでござるが…』
『…何のためにつけているかは知らんがあれは一種の結界だ』
『結界、でござるか?』
『あいつらの身体にまとわりつくようになってやがる』
『な、何故片倉殿はそれがお分かりに…!』
『ウチは元々神道の家系だ。陰陽道は知らんがあれくらいなら分かる』
『な、成る程…』
『そこまでソッチの才のねェ俺でも感じ取れるくらいだ。それだけ強力だってことだろ』
「ふーん…結界、ねぇ…」
「うむ。しかし蒼夜殿のことにござる。害になるようなものではなかろう」
+首飾り+
((余計なことをしなければ良いが…))
《 24 》