文 | ナノ

「てなわけで着替えんぞ」


「どんなわけだよ!」


「察しろよ」


「無茶振り激しいな!」





さっきから甲冑やら、防具やらでカチャカチャ煩いんだよ。
貸せそうな服を思い浮かべながら改めて全員の外見を確認する。

…無駄に体格いいな。
北条の爺さんの孫と良い勝負だなおい。


とりあえず身長的に貸せそうなのは──




「毛利、真田、伊達…はいけるか?あと猿飛、は微妙か…」


「何の話ぞ」


「服だよ着物。今言った四人はとりあえず俺の服貸す。残りはジャージな。
あー寝間着…佐吉、紀之介。それぞれ着れそうな大きさの着流し全員分持ってきてくれ」


「かしこまりました!」


「人使いが荒い、アライ」




だだだっという足音を背にクローゼットを開ける。
……そんなに種類はねぇけどな。

基本俺は着れればいいと思うタイプだ。
というかファッションとかよくわからん。

特にこだわりはないが似たような系統の服ばっか買っちまうんだよな。



「これとーこれ。あとジャージ」




ぽいぽーいと適当に選んでそれぞれに投げつける。




「うわっ!ちょっと何すんのさ!!」


「服だ服。ほれ、さっさと着替えろ。着方は何となく察しろ」


「ホントお前無茶なことばっか言うな!!」


「うるせぇ…あー長曾我部と伊達、これに変えとけ。一人が良いならその辺の部屋に入って良いからよ」





眼帯を渡して部屋を出る。
片倉から視線を感じたが流しておく。





さて、武器を倉に仕舞いに行くか。





†お着替え†

(……こんなのどうやって使うんだ?)碇槍




(……なんだか、なぁ?)

(あんなにsoftに言われると、な)

(……あいつ、いいやつかもな。変わってるけど)

(Ha!鬼からそんな言葉を聞くとは思わなかったぜ)

(う、うるせぇよ!!)

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