文 | ナノ

「蒼夜様!連れて参りました!」

「ん、説明ご苦労さん」



読んでいた文献を閉じて、立ったままの武将たちに座るよう促した。



「俺は邦坂蒼夜。この家の家主だ」


「某、真田源次郎幸村と申す!」


「奥州筆頭、伊達政宗だ」


「俺ぁ長曾我部元親!鬼ヶ島の」


「長い。名前だけで良い」




大の男がしょんぼりすんな。
戦場じゃねぇんだから名乗り口上何ていらねぇよ。



「…毛利元就ぞ」


「…片倉小十郎だ」


「…猿飛佐助」


「有名どころばっかじゃねぇか…」




それとなく式神ズから聞いてたけどな。
それでもいざ目の前にすると驚くぜ。



「赤が真田、青が伊達、紫が長曾我部、緑が毛利、茶色が片倉、迷彩が猿飛だな」


「何その覚え方!?」


「うるせぇ。で、お前等は俺の庇護下に入るのか?」


「……straightすぎるぜ」


「事実だろうが青」




さて、と。




「いいか、今からこの世界でのルール…決まり、最低限のことを教えてやるから耳の穴かっぽじってよ〜く聞けよ?一回しか言わねぇ。質問は話し終わってから聞く」




まずこの日本…日ノ本では武器、凶器になるような類のものを持ち歩くことは禁止されている。この後それぞれの獲物預かるからな。誤魔化すなよ特に迷彩。
あと気づいただろうが服装は大体が南蛮の服装だ。着物もたまに祭りとか行事できることはあるがな。あと少数だが普段着に着物を着てる人もいる。俺も和服好きだからよく着流しや袴を着ている。
後は…絡繰りか?
この家は少ない方だが大抵の家に絡繰りがある。家事の負担を軽減するものだったり、娯楽のためだったり、移動手段だったり種類は様々だ。その都度説明するから勝手に触るなよ。どうしても気になったら俺か佐吉、紀之介に聞け。
あとはーーー





「――と、まぁこんなもんだ」



全員魂抜けたような顔をしている。
俺も疲れた。
…お?お茶か。気が利くな佐吉。




「え、でも、武器を持てないって、敵襲とかあったら…」


「ねぇから。もし襲われてもお前等なら素手で伸せる」


「そんなに弱いのでござるか!?」


「おう。貧弱なんだよ」



武道やってる人もいるが此奴等には勝てねぇだろう。
なんてったって職業武将、忍




†ルール†




 (しかし鍛錬などは…)

 (婆裟羅使わねぇ、モノは壊さねぇって約束できんならいいぞ)

(な、なぁ、ちなみに婆裟羅使ったり壊したりした場合は?)

(二時間…一刻正座させた後に壊れた物の修繕。できるまで飯抜き)

(Oh…まじかよ)

(つか何壊す前提になってんだよ)

5



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -