心にもないことでアンタは笑っていられるのかと目の前で笑うコイツに問うても愚問でしかなのだと思っている。どっちかというと笑ってるツラより自主トレしてる真面目なツラであったり、怒って不貞腐れたツラであったり、照れたときの情緒擽るツラであったり、腕の中でしっとり頬をほてらすツラであったり、泣きそうに歪むツラだったり

あぁ、そうさせてるのが自分ということに大きな優越感と愛しさが溢れるわけでそんな鉄仮面の笑顔なンていらないンだよ。

「人間味をくれ」
「失礼ね、わたしはこうみえても人間ですけども、なにか文句でも?」
「あたしの前でそんなツラすんなってコト」

あー、場所が場所なのよ。とシラッと言った祈はあたしの膝の上に腰をおろした。

「言葉とは裏腹に大胆な行動で」
「だって柊ちゃん機嫌悪い」
「柊ちゃん言うな」
「柊」

滅多に呼ばない下の名前。こーいうときだけズルいと思う。からお返し。両腕を撫でるように祈の腹の前に持っていって交差させる。少しばかし高い位置の耳朶をカプリ。ピクッと反応を見せ慌て始めた。それさえも制止させるように低く息とともに吐く。

「紗枝」

すれば若干俯きおとなしくなり顔が見えないのは残念だけど目の前にある耳がみるみる真っ赤になった。

「…ズルい」
「先手を打ったのはアンタだ」
「あんなのまだ可愛いもんでしょ…」

わりぃーね。こちらも少々意地悪したい気分だったンでね。と笑えば祈はなにやらボソボソと言ってるもンだからん?と顔を余計に近づけた。
ーーーーー我慢、できない
瞬間火がついたように顔に熱がむせあがる。ボンっと音が鳴ってもおかしくないような発火現象。ヤバイつーの。そーいうのだよ。ホント、マヂ、勘弁。。。とりあえずさぁ、、

「とりあえず、ここでやんぢゃねーーーーっ!お前ら場所考えろ!!」

煩いやつもいることですし、流石におたのしみできる場所にズラかってからいただくとしましょー。







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